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海外出張報告 〜中国山東省食品産業・投資環境調査ミッション〜

研究開発部 食品技術科 科長 青木 央
中国山東省「中国昆布の里」訪問
札幌商工会議所が主催した中国山東省食品産業・投資環境調査ミッションに参加しました。4泊5日の旅程で、青島市、煙台市の投資促進局や日系進出企業の計12団体の関係者を訪問しました。1月26日(火)千歳から成田経由で青島へ向かった視察団(団長 鈴木伸明札幌商工会議所国際部長、他団員7名)は、1月29日(金)に煙台市北西、秦の始皇帝が訪れた蓬莱の沖にある長島を訪問しました。この長島は軍事上の理由で、経済開放されたのが2008年10月であるため、北海道視察団は初めてということで歓迎を受けました。
GDPの50%が水産業、観光が30%の島です。昆布の生産は8,600トンあり、日本へは大連経由で2,000トン輸出されているといいます。昆布は、現在、日本政府が輸入規制をしています。現物は、加工用としては十分な品質にあると思いました。この長島にある国家A級認定の加工工場を見学させていただきました。大変清楚であり、壁の突合せは曲面施工された設備が出来ていました。長島へは蓬莱からフェリーで1時間ほどの場所です。昆布のほか、ウニ、ホタテ、それと大きなイガイがとれるそうです。長島県対外貿易経済合作局の宋局長は、経済開放が遅かったため、地域の発展を外資導入により加速させようと活発な誘致運動を展開したいと話されていました。
(写真左)長島県対外貿易経済合作局との面談 (写真右)長島で生産された昆布の実物