HITECニュース

海外出張報告

出張者:(公財)函館地域産業振興財団

研究開発部食産業技術支援グループ 主任研究員 吉岡武也

訪問先:ノルウェー トロムソ市

出張日程:平成25年10月7日(月)~10月13日(日)

 WEFTA(Western European Fish technologists Association:西ヨーロッパ水産技術者連合)は、西ヨーロッパの国立水産研究施設や大学など21機関が加盟する研究連合で、水産物の持続的利用や加工技術、安全性確保などの水産食品に関する研究を中心に活発な研究事業、交流事業を行っています。今年で43回目となる年次研究会がノルウェーのトロムソ市で開催され、

函館マリンバイオクラスターの一環として取り組んだホタテガイ貝柱の高鮮度保持について、鮮度低下とともに起きる貝柱の収縮現象と貝柱に含まれるエネルギー関連成分の消長を、アルギニンリン酸を指標成分として報告するとともに、夏場の高水温期のホタテガイの鮮度保持には低水温での短期蓄養が有効であることをポスター報告しました。また、タラ類の活魚システム、未利用資源の高付加価値化等、現在、函館マリンバイオクラスターで取り組んでいる開発技術と関連が深い発表が多く行われており、有益な情報収集ができました。今回のWEFTAでの報告は、優位性のある魚種に対して高品質化と高品質の科学的な証明、システムとしての現場という観点からの研究が多く見受けられ、函館マリンバイオクラスターにおいて、当方が取り組んでいる研究の内容、方向性と合致するものでした。この“システム化”は我が国の弱みのひとつと思われますが、函館マリンバイオクラスター事業においては、個別の技術開発のみではなく、それらをどの様にシステムとして統合して行くかに注目して、今後の取り組みを行っていきます。 

(写真)WEFTAでの吉岡武也主任研究員

出張者:(公財)函館地域産業振興財団 

研究開発部食産業技術支援グループ 研究主査 木下康宣

訪問先:台湾 台北市

出張日程:平成25年11月3日(日)~11月9日(土)

 平成25年11月5日(火)~9日(土)台北市内で2013 ISNFF Annual Conference & Exhibitionが開催されました。世界22カ国から約600名が参加し100題を超える口頭発表に加えて240題のポスター発表が行われ大変盛況でした。この中で、「Technology for quality evaluation and quality contral of raw brown seaweed(Kombu)」と題したコンブの品質評価技術に係わる研究成果を公表しました。中国では日本の30倍、韓国でも日本の2.5倍のコンブが生産されている為か発表に対して多くの質問をいただき、活発な議論を行うことができ、大変有意義でした。また、春採りコンブを用いた湯通し塩蔵コンブ製品を紹介し、新商品の普及を図ると共に台湾国内でのニーズを調査することを目的に、海外からの輸入や台湾国内の百貨店・ホテル等への卸販売を行っている企業、量販店、料理店等を訪問しました。今後、日本はもとより海外市場へ向けた春採りコンブの市場開拓を加速させるためには、栄養機能に係わる情報収集とその啓発が重要と強く感じ、今回得られた知見や人脈を活用しながら更に開発した技術の継続的啓発を図りたいと考えています。

(写真左)ポスター発表の様子

(写真右)函館市出身 日本料理山崎の山崎順一氏

出張者:(公財)函館地域産業振興財団 

企画事業部 部長 吉野博之

企画事業部起業化推進室 室長 宮崎俊一

研究開発部食産業支援グループ 主査 大坪雅史

訪問先:韓国全羅南道、羅州市、莞島郡、ソウル市

出張日程:平成25年12月2日(月)~12月6日(金)

函館マリンバイオクラスター事業における東アジア圏のマリンバイオ関連研究機関等との連携・交流の一環として、韓国湖南地域の全羅南道生物産業振興財団食品産業研究センター、全羅南道海洋バイオ産業センター、莞島を代表する水産物を扱う優良企業等を訪問しました。

全羅南道生物産業振興財団では、当財団との業務交流の一環として湖南地域の商品開発、バイオ技術や函館地域の食品開発に関して情報交換を行いました。韓国側は函館地域との情報交流を熱望しておりお互いの地域の企業にとってメリットがでるような交流を行うこと、全羅南道から函館に視察にきてもらうことなどが話し合われました。また、全羅南道生物振興財団の所属研究機関である全南食品産業研究センターは、海洋バイオ、水産加工の研究棟があり、それぞれ魚介類や海藻類の食品製造の検討、海藻類を活用した機能性食品や海洋バイオエネルギーの生産の検討に活用しているとのことでした。設備の規模が大きく充実しており、企業支援を一生懸命に行っていることが伺えました。また、Haechongjung Co.,LTD.  Wando Abalone Co.,LTD. ジェトロ・ソウル事務所を訪問し情報収集を行いました。今回の訪問は、今後につながる大変有意義な交流となりました。

(写真左)全羅南道生物産業振興財団での記念写真

(写真右)全羅南道海洋バイオ産業センター