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平成27年度北海道立工業技術センター研究成果発表会開催

日 時:平成27年5月26日(火)13:30~17:10(17:30~交流会)

場 所:ロワジールホテル函館

参加者:96名 

 

 5月26日(火)ロワジールホテル函館で工業技術センター研究成果発表会を開催しました。三浦センター長の開会挨拶に続き、企業や大学との共同研究などの成果7題を発表しました。海のパセリ、お刺身昆布等の試食、スラリーアイス、開発した迅速細菌検査キットや開発事例のパネル展示を行い、来場者の皆様からたくさんの貴重なご意見をいただきました。今後の研究開発の参考とさせていただきます。引き続き開催した交流会でも産学官の参加者が情報交換等を行いました。多くの方々にご参加頂き大変有意義な発表会となりました。

発表演題と発表者は、下記の通りです。

1.DNAを指標としたマコンブの種苗生産の可能性

  清水健志(食産業技術支援グループ)

コンブの利用価値を高めるために、ダシ用に収穫される「夏採り」コンブとは異なる、「春採り」コンブのブランド形成を進めています。ここでは、産地ブランドを「守る・育てる」ための、DNA情報を利用した種苗生産の可能性を検討したので紹介しました。

  

2.未利用海藻ダルスの優れた栄養機能と産業利用への取り組み

  木下康宣(食産業技術支援グループ)

コンブの養殖ロープに繁茂するダルスの利用を検討し、これまでに、他の食材ではなかなか見られない、熱に強い緑色を持った素材であることを見出してきました。ここでは、その機序解明過程で分かってきた、脂溶性成分の新たな特徴を紹介しました。

  

3.ガゴメフコイダンのサイホン式抽出とLC-MS分析

青木央(食産業技術支援グループ)

 ガゴメ昆布から、ガラスサイホンを使ってフコイダンを高純度抽出する方法を紹介しました。LC-MS(液体クロマトグラフ質量分析計)での分析法を例示し、フコイダンの硫酸化された糖の特徴を示しながら、分析方法を考察しました。

  

4.未利用海藻バイオマスを活用したポリマー素材の開発

小林孝紀(応用技術支援グループ)

海藻などのバイオマスからポリマー素材を合成する技術について、バイオエタノールの生成に関しての検討を含めて評価を行いました。その結果、高収率でポリマー素材とエタノールを共に得られることを確認したので報告しました。

  

  

5.道産菌床しいたけのための新しい乾燥操作設計と事業化への取り組み

  小西靖之(応用技術支援グループ)、福田将仁(福田農園)

「王様しいたけ」の乾燥品の品質制御のために従来法とは異なる新しい乾燥操作の設計を行い風味や製品色などの品質を良好化しました。その後、事業化のために乾燥装置を導入し、商品開発等に取り組んだので、その概要を報告しました。

  

6.ケイ酸塩およびホウ酸塩を含む新規セラミックボールによる親水性イオンコーティングの技術開発

 高村巧(応用技術支援グループ)

水洗するだけで防汚のための親水化効果を付与できる、ケイ酸塩およびホウ酸塩を含む新規なセラミクスを共同研究で開発しました。このセラミクスにより作製した機能水についても、その効果を種々の分析装置で確認できたので、合わせて紹介しました。

  

7.地域資源を活用した製品の付加価値向上に関する取り組み

  ~鹿部町製品開発研究会の事例紹介~

  下野 功(ものづくり技術支援グループ)、高橋昱彦(鹿部町製品開発研究会)

漁業の町・鹿部町ではホタテの養殖が盛んで、その副産物である貝殻から石灰肥料を製造し、有効活用していますが、コスト的な課題も抱えています。本発表では、その付加価値を向上させるための、鹿部町製品開発研究会の取り組みについて紹介しました。

  

(写真左)開会の挨拶をする工業技術センター長 三浦汀介

(写真右)平成26年度の事業概要を説明する研究開発部長 吉野博之

  

(写真左)(有)福田農園 福田将仁氏(右)と研究開発部研究主査 小西靖之(左)

(写真右)鹿部町製品開発研究会 高橋昱彦氏(右)と研究開発部研究主幹 下野 功(左)

(写真)試食、展示コーナーの様子