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海外出張報告

〜成果の公表と水産物流通技術情報収集〜

研究開発部 主任研究員  吉岡 武也

訪問先:トルコ チェシメ市
日 程:平成22年10月2日〜8日
トルコのチェシメ市にて開催された第40回WEFTA(Western European Fish Technologists Association:西ヨーロッパ水産技術者連合)年次研究会でホタテガイの鮮度保持に関する研究成果を発表し、欧州の研究者との交流により水産食品分野での最新の研究情報を入手しました。
WEFTAは、欧州の国立水産研究施設や大学など21箇所が加盟する研究連合で、水産物の持続的利用や加工技術、安全性確保などの研究分野を中心に活発な研究事業、交流事業を行っています。今回の会合では120件の発表が行われ、欧州の水産食品研究のトレンドを把握することができました。また、欧州北部の各国で行われている水産食品の流通、品質評価に関する研究は、欧州内及び欧州・アジア間の水産物貿易が活発になってきた背景があって、日本で行われている研究に比べ広範囲で深いものである印象を受けました。
水産物流通についての情報収集の目的で、イスタンブール市内のイスティクラール通り(タクスィム)にて鮮魚店の視察を行いました。魚種はそれほど多くありませんが、比較的鮮度のよい様子(死後硬直中)で新鮮な証としてサバのエラが客から見えるようにむき出しの状態で陳列しているのが印象的でした。

(写真左)第40回WEFTAでの発表の様子 (写真右)イスタンブールの鮮魚店