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平成26年12月号

こんなことができます

微生物の様々な菌種や細胞内の小器官などを多重蛍光検出できます。

蛍光顕微鏡

 蛍光物質は、ある特定の波長の光を吸収して、それより長い波長の光を放出する性質を持ちます。蛍光顕微鏡は、標本を蛍光物質で染色して蛍光観察を行うもので、顕微鏡本体・光源・蛍光フィルターブロック・接眼レンズ・対物レンズという基本セットで構成されます。蛍光物質をマーカーとすることで特定の分子を識別できます。例えば蛍光物質DAPIはDNAと結合して紫外光を吸収し、青色領域に蛍光を放つことから、細胞の核染色や全ての細菌の検出・計数ができます。また、蛍光物質を標識した特定の塩基配列を有するDNAを用いて染色することで、微生物を種類別(例えば大腸菌、サルモネラなど)に検出でき複数菌種の多重蛍光検出も可能となります。さらに、ミトコンドリアや小胞体等、各種の細胞器官も蛍光抗体により蛍光で染分けすることもできます。

仕様

本体サイズ:H564×W360×D678

光源:水銀ランプ100W

蛍光フィルターブロック:

UV-1A(EX330-380、DM400、BA400)、DAPI(EX340-380、DM400、BA435-485)、FITC(EX465-495、DM505、BA515-555)、B-1A(EX470-490、DM505、BA520)、G-1A(EX546/10、DM575、BA580)、TAMRA(EX540/25、DM565、BA605/55)、Cy5(EX590-650、DM660、BA663-735)

接眼レンズ:10倍

対物レンズ:4倍、10倍、20倍、40倍、100倍(油浸用)

その他観察:位相差、微分干渉

※ご興味のある方は、研究開発部 食産業技術支援グループ 大坪までご連絡ください。

 ℡ (0138)34-2600

             (写真)蛍光顕微鏡

トピックス(H2612)

財団法人全南生物産業振興院食品産業研究院(JBIO)と連携に関する協定を締結

 平成26年10月6日(月)、韓国の財団法人全南生物産業振興院食品産業研究院(JBIO)と公益財団法人函館地域産業振興財団工業技術センターは、技術交流、相互の企業支援に関する協定を締結しました。

函館地域産業振興財団が韓国の財団と協定を締結するのは今回が初めてです。今後、韓国側と協力して函館地域企業の技術開発等の企業支援に繋がる交流を促進します。

【概要】

1.目 的   相互の企業支援の一層の推進と地域産業の振興に寄与することを目的とする。

2.連携項目   (1)技術交流に関すること

         (2)人材交流および情報交換に関すること

         (3)セミナーや共同研究協力に関すること

         (4)人材教育に関すること

         (5)相互の成果品の展示協力に関すること

         (6)その他必要と認めること

(写真左)全南生物産業振興院食品産業研究院 高哲鐘院長と函館地域産業振興財団工業技術センター 三浦汀介センター長(写真右)両機関の関係者

平成26年度「北海道新技術・新製品開発賞」食品部門優秀賞受賞

 当センターが、技術支援を行った有限会社福田農園(七飯町)の王様しいたけ(王様しいたけ乾燥品)が平成26年度北海道新技術・新製品開発賞(主催 北海道)の食品部門 優秀賞 を受賞しました。 

(以下北海道ホームページより抜粋)

本賞は、本道工業の技術開発を促進し、新産業の創出や既存産業の高度化を図るため、道内中小企業等が開発した優れた新技術や新製品を表彰するものです。

【新技術・新製品の概要、特徴】

 ・本品は、既にブランド椎茸となっている。「王様しいたけ」を百貨店バイヤーやレストランシェフの要望などにより、乾燥化した製品。

 ・乾燥にあたっては、これまで確立されている原木しいたけを原料とした乾燥技術を用いず、菌床しいたけである「王様しいたけ」のために、従来とは全く異なる温度操作による、乾燥技術を開発。

 ・この結果、キノコの王様と言われる「どんこ」と比較しても、旨みがあり、渋み・雑味等が少ない食べやすい乾燥しいたけの製造に成功

            (写真)干しの王様しいたけ(王様しいたけ乾燥品)

(写真左)平成26年10月9日(木)北海道庁で行われた表彰式の様子  山谷北海道副知事から賞状を授与される(有)   福田農園会長福田昭利氏

(写真右)工業技術センター小西主査(左)(有)福田農園福田昭利会長(中央)函館地域産業振興財団猪飼専務理事(右)

■■■■■有限会社福田農園さんホームページはこちらから■■■■■

【工業技術センター研究開発部 応用技術支援グループ主査 小西靖之コメント】

 本新製品は、道産菌床しいたけでその品質がブランド化されている「王様しいたけ」の品質を生かしながら、原木しいたけ乾燥品との差別化を行うために、従来とは全く異なる考えでの乾燥工程を設計開発し、製品化しています。この製品化技術には、北海道総合研究機構食品加工研究センター、北海道大学水産学部、北海道立工業技術センターなどの産学官連携による研究開発のノウハウが生かされています。開発製品である「干しの王様しいたけ(王様しいたけ乾燥品)」は、和食だけではなく洋食やスィーツなどの食素材として用いることができる北海道発の新しいタイプの乾燥しいたけであり、今後、全国的な展開が期待される商品です。

公益財団法人函館地域産業振興財団設立30周年を迎えました。

函館地域から未来へ ~持続的発展に向けて~

 

 この度、設立30周年を迎えたことを記念し、平成26年10月31日(金)ロワジールホテル函館で講演会と祝賀会を開催しました。記念講演会では、東北大学大学院工学研究科教授堀切川一男氏をお招きして「地域産学官連携によるものづくり成功の秘訣」について講演していただき130人の方にご参加いただきました。講演会に引き続き記念祝賀会が行われ、当財団の松本榮一理事長が挨拶した後、来賓として北海道の高橋はるみ知事、函館市の工藤壽樹市長からご祝辞を頂戴し、北斗市の高谷寿峰市長のご発声で乾杯し祝宴に入りました。祝宴は、来賓の衆議院議員前田一男氏、参議院議員横山信一氏、北海道大学名誉教授米田義昭氏からのスピーチや財団と関わりの深い企業の方々からのビデオメッセージが紹介されるなど和やかに時間が過ぎ、最後に北海道大学大学院水産科学研究院の前院長で現在弘前大学食料科学研所長の嵯峨直恆氏の「三本締め」で盛会裡のうちに終了しました。

(写真左)挨拶 函館地域産業振興財団理事長 松本榮一

(写真右)来賓祝辞 北海道知事 高橋はるみ氏

(写真左)来賓祝辞 函館市長 工藤壽樹氏   (写真右)祝杯 北斗市長 高谷寿峰氏

(写真左)スピーチ 衆議院議員 前田一男氏 (写真右)スピーチ 参議院議員 横山信一氏

(写真左)スピーチ 北海道大学名誉教授 米田義昭氏 

(写真右)結びの乾杯 国立大学法人弘前大学食料科学研究所長 嵯峨直恆氏

             (写真)記念祝賀会の様子

研修会開催

「食品工場におけるロボット活用の動向」

日 時:平成26年9月18日(木)10:00~12:00

場 所:北海道立工業技術センター 会議室

講 師:日本ロボット工業会ロボット技術検討部会会長、日本ロボット学会会長

    三菱電機(株)FAシステム事業本部ロボット技術統括担当部長

    小平紀生氏

参加者:9名

 これからの成長が期待できる技術分野に、製造業で活躍するロボット技術があります。今、食品工場でもその普及が進行しています。そこで、日本ロボット工業会ロボット技術検討部会会長等をされている小平紀生氏をお招きして「食品工場におけるロボット活用の動向」と題して研修会を開催しました。国内外での産業用ロボットの発展経緯、各種の応用事例から食品関連用途の最近の傾向をお話し頂き、また、動画を使いながら、食品工場でのアプリを紹介し、導入の問題点なども研修しました。

(写真左)講師小平紀生氏(写真右)研修会の様子

 

 

 

「飲食業界の実態を掴む!販路拡大セミナー」

                              

日 時:平成26年10月17日(金)15:00~17:00 

場 所:北海道立工業技術センター 会議室

講 師:株式会社ぐるなび ぐるなび大学 蘒原 梓氏

参加者:11名

共 催:株式会社ぐるなび

 

 食料品製造業、飲食業社の販路拡大を目的に株式会社ぐるなび ぐるなび大学蘒原 梓氏を講師にお招きしセミナーを開催しました。日本の外食産業は、30兆円をピークに人口減少やコンビニの利用者の増加などを背景に24兆円まで下がっているものの、中食産業への参入により売上総額では30兆円をキープしている事、また、忘年会や歓送迎会の宴会シーズンは以前の低価格は廃れており、最近の傾向は質を売りにした飲食店が生き残っているなどのお話しに参加者もヒントを得ていたようです。また、セミナー終了後は個別相談会を行いました。

(写真)研修会の様子

 

             (写真)研修会の様子

 

 

 

「海藻機能性セミナー〈注目の機能性成分フコキサンチン〉」

日 時:平成26年11月20日(木)

セミナー 14:30~17:10    懇親会 17:30~19:00

場 所:ホテル函館ロイヤル

参加者:60名

 平成21年~25年度に実施された文部科学省の地域イノベーション戦略支援プログラム「函館マリンバイオクラスター」では、函館近海で産出される未利用資源である海藻アカモクに注目し、その機能性を活かしたサプリメント「フコキサンチン1000」が商品化されました。しかしながら、フコキサンチンの機能性(抗肥満作用)について認知度は低く、その後の商品化も進んでおりません。そこで、平成26年度新産業集積創出基盤構築支援事業(経済産業省)と函館マリンバイオクラスターフォローアップ事業(函館市)の一環として、フコキサンチンの機能性の周知と普及を図りフコキサンチン含有食品の開発及び購買意欲を促進することを目的にセミナーを開催し、下記の3名の方々にご講演いただきました。

 

 

*****セミナープログラム*****

「抗肥満機能性食品の研究開発動向~海藻の高度利用~」

早稲田大学ナノ理工学研究機構 規範科学総合研究所 

ヘルスフード科学部門研究院 教授 矢澤一良氏

「フコキサンチンの抗肥満活性」

北海道大学大学院水産科学研究院 教授 宮下和夫氏

「フコキサンチンの食品および化粧品原料としての研究開発と応用」

オリザ油化株式会社研究開発本部 食品開発部 課長 単 少傑氏

 

パネルディスカッション  ~フコキサンチン利用の展望~

(写真左)講師矢澤一良氏(写真右)講師宮下和夫氏

(写真左)講師単少傑氏(写真右)研修会の様子

展示会に出展

北洋銀行・帯広信用金庫「インフォメーションバザールin Tokyo 2014」

開催日:平成26年9月4日(木)~9月5日(金)

場 所:池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル

 北洋銀行・帯広信用金庫が主催する「インフォメーションバザール in Tokyo 2014」に地域企業を支援するために出展を行いました。「インフォメーションバザールin Tokyo 2014」は、北海道の食品を首都圏に向けて紹介し、市場における販売ルートの開拓や販路拡大を目指す実践的な商談会で毎年多くのバイヤーが参加します。会場では、㈱だるま食品本舗の納豆やがごめの滴、タマフクラ製品、(株)天狗堂宝船のきびだんご関連商品、(株)丸豆岡田製麺のがごめ麺や函館塩ラーメン関連製品等のPRと試食品の提供を行いました。2日間の来場者数は約4,200人で、企業からの問い合わせが多数あり、また海外バイヤーと商談が成立するなど非常に満足度の高い商談会でした。

(写真)出展企業のブースの様子

 

 

 

 

ビジネスEXPO「第28回 北海道 技術・ビジネス交流会」

連携 北海道の未来へ

開催日:平成26年11月6日(木)~11月7日(金)

場 所:アクセスサッポロ

 「北海道 技術・ビジネス交流会」は、1987年の第1回開催以来、今年で28回目を迎え、全道のみならず全国に情報を発信する北海道最大級のイベントです。今年は、過去最大となる356の企業、団体が出展しました。様々な組織体・企業、技術、商品などにスポットを当てることにより、北海道の価値を引き出し、磨き、発信しています。当財団は函館地域の企業12社と函館市産業支援センターと共に出展し、来場者の皆様に展示品の説明、試食などをして頂きました。

 

出展企業 五十音順

♦エムブイエス・エンジニアリング株式会社♦

 プラズマで未来のTechnologyを実現します

   

♦株式会社エルフィン♦

 「やさしい」ひかり

■■■■■株式会社エルフィンさんホームページはこちらから■■■■■

   

♦株式会社カドック♦

 自然環境を考えるエコロジーカンパニー

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♦環境創研株式会社♦

 食品や残渣から重金属やヨウ素を分離します

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♦株式会社グローバル・コミュニケーションズ♦

 ペンでつながる、書いて伝わる

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♦株式会社コムテック2000♦

 ボディアクション操作で動かせる電動車いす

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♦株式会社ジャスト・ワン♦

 ボイラーバルブで省エネを

   

♦株式会社仁光電機♦

 光をコーディネートする

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♦能戸フーズ株式会社♦

 お刺身の味を上品に引き立てるまろやかな昆布醤油

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♦函館酸素株式会社♦

 各種ガスを利用する機器を紹介いたします

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♦函館市産業支援センター♦

 起業・新事業のスタートアップを強力にサポートいたします

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♦函館地域産業振興財団♦

 企業の技術高度化・起業化を強力にサポートします!

■■■■■函館地域産業振興財団ホームページはこちらから■■■■■

   

♦函館ひろめ堂株式会社♦

 海の森から食卓へ

■■■■■函館ひろめ堂さんホームページはこちらから■■■■■

   

♦有限会社パテントワークス♦

 最新の技術を追い求めるPW Inc.

■■■■■有限会社パテントワークスさんホームページはこちらから■■■■■

 

 (写真)展示ブースの様子

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お知らせ

会議室・研修室を利用しませんか?

工業技術センターでは、会議室・研修室を貸出ししています。セミナー、研修会から少人数での会議、打合せなどにご利用できます。お気軽にお問い合せください。

(写真左)会議室 (写真右)研修室

【お問い合わせ】公益財団法人函館地域産業振興財団 総務部 総務課 ℡(0138)34-2600

JKA(競輪)補助事業導入機器のご紹介

【JKA(競輪)補助事業】により導入した試験分析機器を、地域企業や起業を目指す方に広く開放していますので、ご活用ください。

■■■詳しくはこちらから■■■■■■

工業技術センターでは個別技術研修を行っています。

 企業などの技術的課題の多様化に対応するため、個別密着型で、かつ、技術移転を重視した個別技術研修を行っております。食品の加工・品質評価、工業材料・部品等の試作・評価、測定・試験用機器の活用方法など個別の技術ニーズに対応しております。

【開催日】随時

【場 所】北海道立工業技術センター

【受講料】無料

【お問い合わせ】公益財団法人函館地域産業振興財団 工業技術センター研究開発部

 ℡(0138)34-2600

北海道知的財産情報センター函館サテライトを利用してみませんか?

   北海道知的財産戦略本部では、知的財産権についてお困りの方をサポートするため、函館、帯広、北見に相談窓口を設置しており、函館地域は、工業技術センター内にサテライトがあります。

札幌の北海道知的財産情報センターとテレビ会議システムを通じて相談することができます。

お気軽にご相談ください。

                                                      (写真)テレビ会議の様子

【お問い合わせ】公益財団法人函館地域産業振興財団 総務部 総務課 ℡(0138)34-2600

公益財団法人函館地域産業振興財団めるまが配信中

  当財団では、新事業創出による地域経済の活性化を目的として、地域企業における研究開発、技術水準の高度化、起業化、起業化推進等に対する各種資金供給や技術支援、人材育成事業などを行っています。また、管理運営している北海道立工業技術センターでは、地域企業の技術の高度化や新製品の開発を支援するため、研究開発、試験分析、技術相談、研修、技術情報提供、広報、産業化支援など様々な事業を行っています。

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