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平成25年度北海道立工業技術センター研究成果発表会開催

5月30日(木)ロワジールホテル函館で工業技術センター研究成果発表会を開催しました。三浦センター長の開会挨拶に続き、企業や大学との共同研究などの成果8題を発表しました。クルマバソウアイスクリーム、ウニ味噌、がごめの滴、塩蔵昆布の試食、シャーベットアイスなど試作品や開発事例のパネル展示を行い、来場者の皆様からたくさんの貴重なご意見をいただきました。今後の研究開発の参考とさせていただきます。引き続き開催した交流会でも産学官の参加者が情報交換等を行いました。多くの方々にご参加頂き大変有意義な発表会となりました。
発表演題と発表者は、下記の通りです。

1.「間引き」コンブから「春採り」コンブへ
-新たな付加価値創出による生産流通体制の新生を目指して―
木下康宣(食産業技術支援グループ)
「間引き」コンブは、出汁用のコンブを得るために副生される意味合いが強く、高価値化が求められています。本発表では、素材特性を活かした用途開発により、「間引き」という消極的利用から「春採り」という積極的活用への転換を進める取組を報告しました。
(写真)研究開発部 食産業技術支援グループ 研究主査 木下康宣

2.未利用ウニを活用した味噌様発酵食品の開発
清水健志(食産業技術支援グループ)、船橋敦子(有限会社イリエ船橋水産)
噴火湾沖に生息する未利用ウニについて調べたところ、オオバフンウニ科に属するウスイロホクヨウオオバフンウニであることが分かりました。本発表では、このウニを活用した味噌様発酵食品の開発について報告しました。
(写真)(有)イリエ船橋水産 船橋常務(右)研究開発部 食産業技術支援グループ 研究主任 清水健志(左)

3.ガゴメフコイダンの製造技術に関する研究開発
青木 央(食産業技術支援グループ)
塩化カルシウム法によるガゴメフコイダンの製造特許技術について報告しました。この製造技術によれば、良質のフコイダンNaをバッチ生産できます。試作したプラントの自動化システムについても開発の経過を報告しました。
(写真)研究開発部 食産業技術支援グループ 主査 青木 央

4.海水シャーベット氷による魚介類の鮮度保持
吉岡武也(食産業技術支援グループ)
海水シャーベット氷は海水を-2.5℃程度に冷却したスラリー状の氷で、水揚げされた魚介類を急速に冷却できます。海水シャーベット氷による魚介類の鮮度保持効果と生鮮サンマの台湾への空輸テストについて報告しました。
(写真)研究開発部 食産業技術支援グループ 主任研究員 吉岡武也

5.光学的特性による水産物の品質評価技術の開発
菅原智明(応用技術支援グループ)
光学的特性を応用することにより、生鮮水産物(ホタテ、イカ)の非破壊的かつ迅速な品質評価技術を開発しました。本発表では、蛍光測定の方法、水産物の自家蛍光と鮮度との関連性などについて報告しました。
(写真)研究開発部 応用技術支援グループ 研究主査 菅原智明

6.ホタテ貝殻を用いた凝集中和剤の開発
下野 功(ものづくり技術支援グループ)、清水 崇(みぞぐち事業株式会社)
高圧水を使用したコンクリート建造物の切断穿孔工事では、大量のアルカリ性廃水が発生し、その簡便な処理技術がもとめられています。この問題を解決するために取り組んだ、環境にやさしい凝集中和剤の開発について報告しました。
(写真)みぞぐち事業(株)技術顧問 清水氏(右)研究開発部 ものづくり技術支援グループ 主任研究員 下野 功(左)

7.生椎茸自動選別技術に関する等級判別とハンドリング
松村一弘(ものづくり技術支援グループ)
生椎茸は収穫後、手作業で多くの労力と時間を要して、等級と大きさで格付けし出荷されています。この作業を省力化するための、生椎茸の自動選別に関する等級判別技術とハンドリング技術について報告しました。
(写真)研究開発部 ものづくり技術支援グループ 主査 松村一弘

8.金属ナノ粒子材料製造装置の開発
高橋志郎(ものづくり技術支援グループ)
H22~23年度(第3次補正)戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)「高速、高純度な金属ナノ粒子ペースト用材料製造法の開発」にて行った金属ナノ粒子材料製造装置開発の経緯や状況について報告しました。
(写真左)(株)菅製作所 菅社長(写真右)研究開発部 ものづくり技術支援グループ 研究主任 高橋志郎
(写真)試食、展示品ブースの様子