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平成28年度北海道立工業技術センター研究成果発表会開催

日 時:平成28年5月18日(水)13:30~19:00(交流会含む)
場 所:ロワジールホテル函館
参加者:124名

5月18日(水)ロワジールホテル函館で工業技術センター研究成果発表会を開催しました。 三浦センター長の開会挨拶に続き、企業や大学との共同研究などの成果7題を発表しました。 海のパセリ、昆布の若芽、ふりかけ製品等の試食、DNA解析によるコンブの原産国判別法の開発、水産海洋情報の新規サービスの研究開発等のパネル展示を行いました。さらに、(地独)北海道立総合研究機構 食品加工研究センターから「乳製品製造に利用する、取扱いやすい顆粒状乾燥菌体の開発」に関するポスターの展示をしていただきました。来場者の皆様からたくさんの貴重なご意見をいただき、今後の研究開発の参考とさせていただきます。引き続き開催した交流会でも産学官の参加者が情報交換等を行いました。多くの方々にご参加いただき大変有意義な発表会となりました。

 

発表演題と発表者は、下記の通りです。

1.水素吸蔵合金を利用する太陽追尾システムの基礎技術開発
松村一弘(ものづくり技術支援グループ)
太陽電池の発電量増加につながる運用面の入射光制御の改善として、わずかな温度差で放出水素圧力が変化する水素吸蔵合金の特性を活用した無電源で自律駆動する太陽追尾システムを考案しました。この原理実証と実験結果の概要について報告しました。

 

 

2.省エネタイプ無機ELランプの先進的な製造技術の開発
菅原智明(ものづくり技術支援グループ)、神田大(株式会社エルフィン)
ディスペンサー塗布ロボットによる無機ELランプの先進的な製造技術開発に取り組み、少量多品種に適した省エネタイプの光る広告パネルを試作しました。製造方法の特徴、試作品の特性及び耐久性能について報告しました。

 

 

3. ゼニガタアザラシの忌避技術に関する研究開発
村田政隆(ものづくり技術支援グループ)、柏谷和仁(株式会社仁光電機)
近年、水産業では海獣被害が深刻化する中、えりも地域では、希少種で観光資源でもあるゼニガタアザラシによる漁業被害が甚大となっています。そこで、水産業と海獣との共生技術としての音によるゼニガタアザラシの忌避技術について模索した取組みについて紹介しました。

 

 

4.未利用海藻の食品安全性試験
青木央(食産業技術支援グループ)
食経験のない海藻は食品としての安全性を確かめる試験を行い、可食性を評価する必要があります。そこで、未利用海藻のウガノモクについて、微生物、培養細胞、小動物を用いた5つの試験を実施し、食品素材としての研究開発の方向を探った事例を紹介しました。

 

 

5.海藻のフコキサンチン分析
鳥海滋(食産業技術支援グループ)
フコキサンチンは海藻(褐藻類)に含まれるカロテノイド色素であり、肥満や糖尿病予防効果などの機能性が注目されています。海藻素材を利活用するためのフコキサンチン分析方法と、分析例について紹介しました。

 

 

6.マルチ蛍光スペクトル分析FISHFCによる食品衛生細菌迅速一括検査システムの商品モデル開発
大坪雅史(食産業技術支援グループ)
これまでFISHFCを応用した食品衛生細菌の迅速計測法を検討してきました。今回、マルチ蛍光スペクトル分析により蛍光信号と食品由来のノイズを区別して様々な食品に対して検査を可能にしたシステムを開発したので紹介しました。

 

 

7.船上スラリーアイス冷却によるシロザケの鮮度保持
吉岡武也(食産業技術支援グループ)
スラリーアイスは、海水や食塩水を-2.5℃程度に冷却したシャーベット状の氷で、魚体を急激に冷やすことができます。水揚げされたシロザケを漁船上でスラリーアイス冷却した際の鮮度保持効果とそのメカニズムを報告しました。

 

(写真左)(株)エルフィン神田大氏(右)と研究開発部研究主査菅原智明(左)

(写真右)(株)仁光電機柏谷和仁氏(右)と研究開発部研究主任村田政隆(左)

 

(写真)試食、展示コーナーの様子