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平成29年度北海道立工業技術センター研究成果発表会開催

日 時:平成29年5月18日(木)13:30~19:00(交流会含む)
場 所:函館国際ホテル
参加者:159名

 

5月18日(木)函館国際ホテルにおいて工業技術センター研究成果発表会を開催しました。 三浦センター長の開会挨拶に続き、企業や大学との共同研究などの成果8題を発表しました。
発表会では、同時に「ボイル刻みアカモク等の試食」、「だしパック製品の試飲」、「天然昆布採取竿回しアシスト機」、「高効率配光制御型イカ釣り用プラズマ漁灯」等の展示や(地独)北海道立総合研究機構 食品加工研究センターの「道内食品工場から分離した低温性芽胞形成菌の性状」に関するポスターの展示が行われました。来場の皆様からは多くの質問や貴重な意見が寄せられ、今後の研究開発に生かされることが期待されます。引き続き開催した交流会にも、産学官から多数の皆様にご参加いただき、活発な情報交換が行われるなど、研究成果発表会は盛会裡に終了しました。

 

1.アカモクの利用特性と加工素材の開発
吉岡武也(食産業技術支援グループ)
アカモクは、カロテノイドなどの栄養機能が注目されている海藻(褐藻類)の一種です。函館 近郊に自生しているアカモクを材料に用いて、成分分析、利用特性の評価ならびに一次加工素材の開発を報告しました。

 

2.未利用海藻ダルスの特性研究とそれを通した地域海藻資源の新たな利用価値創造の試み
木下康宣(食産業技術支援グループ)
道南は海藻資源に恵まれた地域の一つですが、早くからコンブ産業が形成されたためか、現在の生産利用環境はやや硬直した感があります。本発表では、ダルスの特性研究で得られた知見を概説すると共に、これを基に構築される地域海藻資源の新たな活用概念を提案しました。

 

3. 駒ヶ岳の軽石を利用した水産塩干品の製造方法に関する研究開発
清水健志(食産業技術支援グループ)、下野功(ものづくり技術支援グループ)
道南地域には活火山の北海道駒ヶ岳があり、噴火により堆積した吸水性の高い軽石が豊富に存在しています。本発表では、軽石を利用した低温下での水産塩干品の製造方法について検討したので紹介しました。

 

4.「昆布たっぷりのだしパック」製品の技術開発と商品化への取り組み
小西靖之(応用技術支援グループ)
函館真昆布をいかした「だしパック」製品の開発を目的に、だし原料の粒度、割合、パック材料などの設計を行い、おいしさを向上させた製品化技術を作り、それらを地域企業に公開し商品化支援など行い、これらの取り組みについて紹介しました。

 

5.食品の異物検査手法に関する研究 ~3点視法と疑似マッピング法~
青木央(食産業技術支援グループ)
主には食品のクレームから、異物検査の手法として大事な生物顕微鏡観察と赤外分光分析法について、その技術を紹介しながら、発展的な応用を試行した2つの手法について研究開発した事例を述べました。

 

6.光による魚介類の鮮度評価技術に関する研究開発
菅原智明(ものづくり技術支援グループ)
北海道の新鮮で美味しい水産物を消費者に提供するため、漁獲・流通・販売において、簡便迅速で客観的な鮮度評価方法が求められています。魚介類が持つ蛍光物質に注目し、その蛍光強度の時間変化を指標とした鮮度評価技術について報告しました。

 

7.食品用ブライン凍結試作装置の実験的評価
村田政隆(ものづくり技術支援グループ)、広川正記(上加冷機工業株式会社)
近年、小ロット向け食品凍結装置の需要が高まっています。本発表では、地域企業が開発した小ロット向けブライン液浸漬型凍結装置により凍結した食品を、空冷凍結品と比較することにより評価した結果について報告しました。

 

8.自律駆動型窓開閉装置用水素吸蔵合金アクチュエータの開発
松村一弘(ものづくり技術支援グループ)
水素吸蔵合金は温度変化すると放出水素圧力も変化します。この特性を使う水素吸蔵合金アクチュエータを駆動源に用いれば、温度差をエネルギーとし無電源で換気窓を自動開閉できます。このアクチュエータの試作と恒温槽実験について報告しました。

(写真左)開会の挨拶をする工業技術センター長 三浦汀介
(写真右)上加冷機工業株式会社 広川正記氏(右) と工業技術センター研究主任村田政隆(左)


(写真)試食・試飲の様子