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平成29年度事業計画から

北海道立工業技術センターでは、地域企業の技術の高度化や新製品の開発を支援するため、研究開発、試験分析、技術相談、研修、技術情報提供、広報、函館地域産業化支援などの事業を行っています。今回は、平成29年度実施予定の事業計画の中から研究開発事業、函館地域産業化支援事業のテーマをご紹介します。

 

研究開発事業

北海道と函館市の補助を受け実施する研究開発事業は、地域企業の技術の高度化、新製品の起業化及び地域ニーズに即応した先端技術分野における応用技術の研究開発を推進することを目的としており、研究開発期間は、3~4年を目途としています。

 

 

分  野:ものづくり技術支援グループ
実施年度:平成29年度~平成31年度
テーマ :水素吸蔵合金アクチュエータの性能向上に関する研究
概  要:水素吸蔵合金アクチュエータ(以下、MHアクチュエータ)は、作動媒体に水素を用いる流体力アクチュエータの1種であり、放熱や加熱によって水素を可逆的に吸蔵・放出する水素吸蔵合金
(以下、合金)を駆動源に用いている。本研究では、MHアクチュエータの性能向上を目指す。

 

 

分  野:ものづくり技術支援グループ
実施年度:平成28年度~平成30年度
テーマ :地域産業向けワイヤレス技術プラットホームに関する調査研究
概  要:近年、ワイヤレス技術の発展に伴い、農・水産分野等でもワイヤレス技術の検討・導入が積極的に進められている。そこで、地域の中小企業がワイヤレス技術を導入した製品の研究開発が
効率的に進められるように、ワイヤレス素子やモジュールに関する情報や、実際の使い勝手等について調査・検討・整理に取り組む。

 

 

分  野:ものづくり技術支援グループ
実施年度:平成29年度~平成30年度
テーマ :導電性セラミックス材料の通電加工性に関する調査研究
概  要:導電性セラミックスや導電性金属間化合物に関する調査を行い、さらに放電及びワイヤカット加工性について調査を行うとともにその市場性や材料開発動向についても調査する。加工性や
加工条件の検討を行った後、応用展開に向けた適用範囲や適用の可能性調査も併せて行う。

 

 

分  野:応用技術支援グループ
実施年度:平成29年度~平成31年度
テーマ :耐寒冷地高分子材料開発のための調査
概  要:高分子材料は日用品から先端産業まで使用されているが、北海道の気候を考慮した寒冷地専用の樹脂はほとんど見られない。既存高分子材料の使用環境や種類、対応年数を調査し、経年劣
化以外の寒冷地特有の塩凍害劣化について調査、計測し本経常研究以降の寒冷地対応の高分子開発につなげる。

 

 

分  野:応用技術支援グループ
実施年度:平成27年度~平成29年度
テーマ :高誘電材料の作製プロセスに関する研究
概  要:無機エレクトロルミネッセンスの高輝度化を目指して、熱処理による誘電体粉末の誘電率向上について調査・検討を行い、得られた高誘電率の材料を用い、無機エレクトロルミネセンス
を作製し、その発光特性を調べる。

 

 

分  野:応用技術支援グループ
実施年度:平成29年度~平成31年度
テーマ :地域水産素材の高度乾燥技術に関する研究課題
概  要:昆布の収穫時期は約2か月半と短く、この期間中に収穫した昆布の状態・品質が著しく変化し、これに伴い昆布の乾燥状況も影響を受けるが十分把握できていない。昆布乾燥での省エネ化や
省力化の検討に必要な乾燥期間全域での状況把握と、乾燥操作や作業方法などの指標を構築する。

 

 

 

分  野:食産業技術支援グループ
実施年度:平成29年度~平成30年度
テーマ :食品微生物危害迅速評価技術の実用化検討
概  要:食品関連企業に向けて試作した迅速細菌検査法マルチ蛍光スペクトル分析FISHFCシステムを食品製造企業に持ち込み、現場での妥当性やニーズを調査する。また、培養併用FISH法による
迅速な酵母定量法を開発し迅速正確な酵母を含めた真菌定量法を構築する。

 

 

 

分  野:食産業技術支援グループ
実施年度:平成29年度~平成31年度
テーマ :水産物のにおい発生機序に関する研究開発
概  要: コンブ、イカ等をモデルとし、GCMSを用いてにおい成分分析と官能評価を行い、加工や品質劣化にともなうにおい成分の変化を定量的に評価し、他の水産物にも共通する基礎データを得
る。また、前処理や抽出・濃縮、GCやGCMSの分析条件を検討して、分析方法を確立する。

 

 

 

分  野:食産業技術支援グループ
実施年度:平成29年度~平成31年度
テーマ :地域特産物からの有用種の作出に関する研究開発
概  要:マコンブやマルメロを試料として用い、表現形の違いから有用種の可能性がある個体を探索し、それぞれの遺伝子情報を利用した簡易な選抜技術を開発するため、個体の識別や核酸クロマ
トグラフ法に利用できる遺伝子情報の取得について検討する。

 

 

 

分  野:食産業技術支援グループ
実施年度:平成27年度~平成29年度
テーマ :栄養機能情報を活用した道産水産資源の新需要創出に係わる研究開発
概  要:主にコンブを始めとした道産水産資源について、①新たな栄養機能成分を探索するための評価技術開発、②有用成分の特性評価、③生産利用条件がその特性に及ぼす影響に係る検討を行       うことにより、これまでに知られていない新たな食品科学的機能に基づく訴求点を探求して新需要の創出を図る。

 

 

地域産業化支援事業費

地域産業化支援事業は、函館地域において産学官の連携を推進し、大学や工業技術センターの技術シーズを地域企業へ移転することにより、新製品や創製や新事業の創出を目指すものである。

 

 

分  野:ものづくり技術支援グループ・応用技術支援グループ
実施年度:平成29年度~平成30年度
テーマ :魚介類の鮮度評価技術に関する支援研究
概  要:現在、鮮度指標として利用されているK値測定は精度が高く優れた方法であるが、測定に時間がかかる。一方、光学測定を用いると短時間に非破壊で魚介類の鮮度を測定できる。本研究で
は、函館地域の水産食品メーカーを対象に、鮮度測定・装置に関するニーズについて調査する。