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海外出張報告

〜第3回国際海洋バイオ産業に関するセミナー参加〜

研究開発部 主任研究員 吉岡 武也
食品技術科 清水 健志

8月26日(木)韓国江陵市の江陵科学産業振興院で行われた「第3回国際海洋バイオ産業に関するセミナー」に参加し、講演及び意見交換を行いました。韓国から慶北海洋生物産業研究院のWoo主任研究員、韓中大学校教授のJoo先生、日本から郡山女子大学教授の角野先生、北海道立工業技術センター吉岡主任研究員、食品技術科清水主任の5名が発表しました。吉岡主任研究員からは、地域イノベーションクラスタープログラム事業「函館マリンバイオクラスター」及び研究テーマ4「食と健康のグローバル・スタンダード構築のための研究開発」の研究内容について発表しました。また、清水主任からは、「食用コンブの種・産地判別技術の開発」と題して、研究テーマ4のサブテーマとして取り組んでいる「地域食品ブランドの信頼性・安全性の保障支援システムの研究開発」での研究内容及び成果について発表を行いました。
翌日、城南市にある韓国食品開発研究院(Korea Food research Institute :KFRI)を訪問しました。KFRIは、1988年に農水産業及び食品産業に関する技術促進を目的に建設された国立研究機関であり、各部署に研究室と分析室が配備されており、その他食品加工を行うプラント棟を完備している大きな研究施設です。世界各国の大学や研究機関と研究協定を結んでおり、日本国内での研究機関では、独立行政法人食品総合研究所、財団法人日本食品分析センター、酪農学園大学と協定を締結しているとの説明がありました。
今回の韓国出張で、我々が取り組んでいる「地域食品ブランドの信頼性・安全性の保障支援システムの研究開発」での海藻等の産地判別技術や食品の迅速細菌検査装置の開発に興味を持ってもらえたことは、韓国との今後の連携を深める上で非常に意義があったと考えています。
(写真左)セミナーでの発表の様子
(写真右)江陵科学産業振興院にて:左からHong主任研究員、清水研究員、吉岡主任研究員、Lee主任研究員、Kim主任研究員