■研究目的 (1)函館エリアで、高分子または低分子の機能性成分を豊富に持つ海藻探索 (2)低分子機能性成分をさらに詳しく解析し地域の知的財産、製品化 (3)機能性成分は持続的かつローエミッション回収の方法を開発 (4)天然藻体よりも高濃度の有用成分を含む栽培方法の開発 (5)多様な有用生物との循環型で増幅させる陸上・海中の統合的なシステムへ (6)第2、第3のガゴメを目指す
■研究概要 (1)函館エリアの海に特産するガゴメ …優良なフコイダン(高分子粘性多糖類) を多く含有 さらにウガノモク、アナメ、マツモなど …フコキサンチン(海藻油)を産生 オゴノリ、ツルシラモ …プロスタグランジン(脂肪酸)を合成能力 (2)これら機能性成分について未知の組成、生成メカニズム、遺伝子情報を解明 (3)ガゴメ粘性多糖類の多様な利活用(研究テーマNo.2・No.6)に併せて健康食品、 医薬品の効果的な抽出法を確立 (4)(5)新規栽培技術、種苗育成、魚介類との循環型栽培技術と連携させ連鎖型 マリンガーデンシステム(特殊成分海藻の生命情報からなる栽培・種苗育成の 統合システム)を開発・実用化
■期待される成果 海の緑化と資源回復、高付加価値健康・美容製品化、生活習慣病の予防製品海藻由来の特殊成分に関する遺伝情報、特許、ローエミッション独自技術開発未利用海域での資源増幅―地域経済への波及効果、新海洋都市形成へ教育・観光、新製品、既存産業の活性化、新産業創出が継続的に独自の産業網形成に寄与