■研究目的 安心で安全な食糧供給を行うために、産地判別・保証を行うための技術開発は急務である。とりわけ、函館地域においては、ガゴメ・イカを中心とした地域水産資源のブランド化の確立を推進しているため、本テーマは他テーマとも密接に関連している。 DNAの分析
■研究概要 道南地域でブランド化を目指す水産生物資源(ガゴメ・イカ等)の種類や産地の偽装を判別若しくは鑑定する技術の開発は急務である。そのため、過去の研究蓄積をベースに、DNA情報や成分情報に基づく判別技術や水産物のトレーサビリティ実用化技術を開発し、信頼性・ブランドの確保を図る。また、得られた知見から、地域の分析センターへの技術移転・簡易判別キット・トレーサビリティシステムの開発を目指す。
■期待される成果 本事業で開発された技術を地元分析センター等に技術移転を行うことにより、産地保証や類似品の分析を新業務に加えることが可能。簡易分析キットは当地域以外にも求められており、市場性が高い。低コストで多種の水産物の信頼性を確保する情報ラベル技術を開発し、20年度以降の即時事業家を目指す。