研究開発

地域企業・大学・産業支援機関の連携による研究開発で
「技術の高度化」「地域産業の競争力強化」などに貢献しています。

外部資金研究

全国競馬・畜産振興会畜産事業

 日本中央競馬会の助成事業で、国の畜産振興諸施策を補完し総合的な観点から畜産振興が図られるよう、民間の事業主体による畜産の振興に資するための事業の実施を助長することを目的とする。本年度は、国産乳製品の国際競争力強化のため、輸入チーズとの差別化・優位性を訴求した国産チーズの開発・普及を図り、以下のテーマで事業を実施した。

「国産チーズ・ イノベーション事業」

科学研究費助成事業

 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)は、人文学、社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究費」であり、ピアレビューによる審査を経て、独創的・先駆的な研究に対して助成される。本年度は以下のテーマに参画した。

「次世代に向けた魚類のためのスマートバイオセンシングの創出に関する研究」(基盤研究(B))

イノベーション創出強化研究推進事業

 我が国の農林水産・食品分野の競争力を強化し飛躍的に成長させていくためには、従来の常識を覆す革新的な技術・商品・サービスを生み出す研究開発が必要である。このため、農林水産省において、様々な分野のアイデア・技術等を導入した産学官連携研究を促進するオープンイノベーションの場として「知」の集積と活用の場が創設され、イノベーションの創出に向けた取組が進められている。革新的な技術・商品・サービスを生み出す研究や、研究成果の迅速な実用化・事業化を図る実証研究を支援している。

「輸出促進を目指した生鮮水産物の品質制御と鮮度の“見える化”技術の開発」

地方大学・地域産業創生交付金事業(函館マリカルプロジェクト)

 内閣府が実施する交付金事業で、函館市が主体となり、北海道大学を中心とする研究機関、企業、漁業者等が連携し、日本初となる「キングサーモン・コンブ」完全養殖生産の研究開発や、一次産業の付加価値向上を担う人材育成を進め、持続可能な水産・海洋都市構築を目的としている。

 当財団では、生産量日本一のマコンブを対象とし、ゲノム情報によるブランド種苗管理技術の構築、ローカーボン型スマート乾燥システムの開発、生コンブの利用加工特性に関する研究開発、コンブ特有なにおいを解明・制御するための研究開発等を実施した。

「魚介藻類養殖を核とした持続可能な水産・海洋都市の構築~地域カーボンニュートラルに貢献する水産養殖の確立に向けて~」

地域企業の先端技術人材確保・育成等支援事業

 北海道の補助事業で、地域企業のデジタル化に向けた支援や専門人材確保・育成を支援することにより、製造業におけるIoT、ロボティクス等の先端技術を有する人材の確保、育成及び職場定着を促進させ、生産性の向上や人手不足の改善を図ることを目的としている。

 地域企業に対し、技術支援コーディネーター(当財団研究職員)による基盤技術の高度化、製品化研究、製品改良、生産工程・設備保全技術の改善・効率化等生産性の向上、及び人材確保等に関するニーズや課題の把握、改善に向けたマネージメントを行い、次にこれらの課題解決に向け、当センター研究職員及び外部機関の専門家による技術支援等を実施した。

若手研究人材育成事業

 若手研究人材育成事業は、公益財団法人北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)の補助事業で、将来の北海道の科学技術力の強化及び新産業創出に向けた、人材育成及びネットワーク形成の視点から、若手研究者への支援を目的としている。

 当財団では、食品製造業において使用を想定した使い捨てにより衛生面の問題を解決する安価な紙材料のディスポーザブルロボットハンドの研究開発を実施した。本年度は以下のテーマで事業を実施した。

「短冊型折り紙構造を用いたディスポーザブルロボットハンドの研究開発」