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函館マリンバイオフォーラム&フェスタ2012開催

7月23日(月)ロワジールホテル函館で「函館マリンバイオクラスター ~UMI(Universal Marine Industry)のグリーン・イノベーション~」の事業内容の紹介と産学官連携の新たな発展及び産学官関係者の一層の交流を図ることを目的に、函館マリンバイオフォーラム&フェスタ2012を開催しました。北海道総合政策部科学IT振興局長 木場保洋氏、函館市長 工藤壽樹氏の挨拶に続き、文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課 地域支援企画官 木村直人氏の基調講演、そして本クラスターで研究に携わる4名の研究者から研究成果を発表しました。また、これまでに生み出された数々の商品展示や新たに開発された技術の内容を紹介したほか、注目の製品や試作品の試食を通じて、函館マリンバイオクラスターの取り組みを実感して頂きました。函館の取り組みに加え、北大リサーチ&ビジネスパーク推進協議会の地域イノベーション戦略推進事業、十勝アグリバイオクラスターの取り組みも紹介し、フェスタでは産学官の参加者が情報交換等を行いました。

発表演題と発表者は、下記のとおりです。

【基調講演】

「地域科学技術施策の現状と今後の方向性について」

文部科学省 科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課 地域支援企画官 木村直人氏

【事業概要説明】

事業総括・公益財団法人函館地域産業振興財団 副理事長 三浦汀介

【事業内容紹介】

・ ユビキタスブイによる海洋観測網の構築

公立はこだて未来大学 教授 和田雅昭

1点の観測では観えない情報も、2点、3点、そして多点の観測により可視化することができるようになります。その代表例がアメダス。我々は、沿岸漁業支援を目的とした海洋版アメダスの構築に取り組んでいます。

 

・ ガゴメ・クラスター形成とダルスの可能性

北海道大学大学院水産科学研究院 教授  安井 肇                              北海道大学大学院水産科学研究院 准教授 岸村栄毅

褐藻ガゴメなど特徴ある大形褐藻類について探索、持続的資源活用、高付加価値の食・健康・美容分野への展開・ネットワーク、紅藻ダルスではフィコエリスリン(赤色の色素タンパク質)の新たな健康機能とその構造を解説します。

 

・ 未利用海藻を原料としたバイオポリマー

北海道立工業技術センター 応用技術支援グループ 主査 小林孝紀                       北海道大学大学院工学研究科 准教授 田島健次
株式会社北日本ターフマネジメント 専務取締役 松島得雄

未利用海藻を原料とし、数種類のバイオポリマー(高分子材料)生成プロセスを確立しました。また、生成したバイオポリマーの特徴(保湿性、生分解性、生体適合性等)を活かした関連商品の試作にも取り組んでいます。

 

・ 地元の水産物の良さを情報の力で応援:生産者と消費者を結ぶ新しい情報発信モデルの開発と推進への取り組み

公立はこだて未来大学 教授 三上貞芳

地元で生産し普段食する水産物について、その価値や良さを消費者と生産者がともに日常的に共有できるような情報伝達の新しい仕組みを、モバイル・ソーシャルネットなどの技術により開発し、普及へ取り組む事例を紹介します。

(写真左)基調講演 文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課地域支援企画官木村直人氏                             (写真右)フォーラムの様子

 

(写真左)フォーラムでの成果品の展示及び試食コーナーの様子(写真右)フェスタの様子

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