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海外出張報告

出張者 : 研究開発部 プロジェクト推進科 科長 小西靖之

訪問先 : フィレンツェ(イタリア)

日 程 : 平成23年5月6日~5月14日

フィレンツェで開催された国際会議ⅠCheaP-10(The tenth international Conference on Chemical & Process Engineering)で函館マリンバイオクラスター事業にて明らかにした、食品水分種状態により食品品質の制御を行う食品品質設計技術の成果を報告し、同様な研究者からの意見を求めると共に、類似の研究状況の情報収集を行いました。
 ⅠCheaP-10は化学工学及びプロセス工学の国際会議で、食品工学に関する報告も多数行われます。今回は、第10回目で563件(54ケ国)の報告申し込みがありその中より論文審査により260件(46%)が採択され、口頭報告が158件、ポスター報告が102件ありました。
成果の公表は、5月9日のFoodセッションで「Dynamism of Water Species as a Probe Molecules in Food」のタイトルで、食品中の水分種状態をプローグ分子とした食品設計技術の報告を行いました。聴衆者からは、設計パラメータの取り扱いや導出方法に関する質疑があり、関連研究者からも注目されました。また、関連技術としては、食品条件の違いによる乾燥食品の品質評価に関し、画像観察を用いた構造変化評価や色彩変化を用いた評価技術などについての情報を得ることができ、これらの関連技術は今年度の取り組みに一部反映させる予定です。また、5月9日のFoodセッションでは、Chairpersonを務めました。


(写真左)発表の様子   (写真右)ポスターセッションの様子