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海外出張報告

出張者:研究開発部 食品技術科 主任 木下康宣

訪問先:台湾 桃園県 基隆市

日 程:平成23年11月1日~4日

  漁獲直後からシャーベットアイスを活用して鮮度保持を図ったサンマを用いて台湾への輸送試験を行い、その鮮度保持効果を確認しました。併せて、当財団と研究交流協定を締結している台湾海洋大学の研究者と研究交流等を行いました。
 今回の試験で、シャーベットアイスの性状、輸送サンプル(サンマ)の外観性状、硬度の度合い、眼球の状態、エラの状態、臭気等の品質評価を中心に行い、極めて鮮度のよい状態が保持されていることが明らかになりました。試験に立ち会って頂いた台湾海洋大学生命科学院食品科学系のお二人の先生も鮮度の高いサンマ独自の青色の色差が明瞭に観察され、漁獲後3日を経過しているのにまだ硬直状態を維持していることに大変驚かれておりました。 
 今後、シャーベットアイスを活用した生鮮水産物の高鮮度輸送技術を実用的な技術として発展させるためには、梱包方法や多種での効果確認など、より広範囲な取り組みが必要でありますが、今回の試みにより、今後につながる多くの貴重な知見を得ることができ、非常に有益でした。
(写真左)輸送したサンマ、(写真右)エラの状態等を確認

                      (写真)輸送中の温度履歴データを収集