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こんなことができます。

目には見えない電波の強さを測定することができます。

電波暗室

基本使用料(最初の1時間) 6,200円,2時間目以降(1時間毎)610円、(それぞれ税込)

一般的に「暗室」とは、外部から「光」の影響を受けず、また、外部へ「光」を漏らさない部屋のことを言います。「電波暗室」とは、外部からの「電波」の影響を受けず、外部へ「電波」を漏らさない部屋のことです。このような部屋に、本来は電波を利用していない電子機器等を置いて、電波を測定すると、電波を使っていないはずの機器から、不要な電波が出ていることを検出することがあります。このような不要な電波が強く出ている場合、時には近くの全く関係ない機器を誤動作させてしまう可能性もあります。電波は目に見えませんので、誤動作した機器ばかりに気をとられると、本来の誤動作の原因を見落としてしまうかもしれません。この部屋は、このような測定に利用します。今では、国際的に不要な電波を出さないようにしようという規制がなされ、電子機器類等では、不要な電波の強度を測定し(放射妨害波測定)、ある基準以下に抑えるように努力しています。電波の測定機器類を設置した「電波暗室」によって、目に見えない電波を測定し、場合によっては対策を講じることで製品の品質保証にも役立ちます。当センターでは、簡易電波暗室である等の理由により、証明書を発行することができません。しかし、高い費用で正規に測定した結果、初めて基準を超えた電界強度であったとわかる前に、一度簡易電波暗室で測定し、できうる対策を講じた後に、正規に測定するステップを踏んでみてはいかがでしょうか?

[仕様]

●シールド内壁寸法:7.0 × 3.0 × 3.0m(有効寸法:6.9
× 2.9 × 2.9m)

●ターンテーブル:直径1.2m ,最大積載量 250kg

●アンテナ昇降範囲:約1.0m ~ 2.0m

●アッテネーション性能:30MHz ~ 1,000MHz ±4dB(ただし、30MHz~300MHz 水平偏波のみ:±6dB以内)

●シールド性能:150kHz ~ 1,000MHz 100dB以上

●放射妨害波電界強度 測定範囲:30MHz ~ 1,000MHz

※ご興味のある方は、研究開発部 ものづくり技術支援グループ 村田までご連絡ください。℡ (0138)34-2600

(写真左)測定室(写真右)電波暗室