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2021年度北海道立工業技術センター研究成果発表会開催(オンライン)

日 時:令和3年6月9日(水)13:30~17:00

形 式:オンラインでの配信

 

当センターでは研究成果の普及を図るため、研究成果発表会を開催しておりますが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮しオンラインでの配信をしました。安井センター長の開会挨拶、研究開発部小西部長から令和2年度の事業概要説明に続き、企業や大学との共同研究など7題を発表しました。ご視聴の方々から質問や、アンケートにご回答いただき貴重なご意見が寄せられ、今後の研究開発に生かせることが期待されます。

 

 

*****研究成果発表会内容*****

 

1.無機ELフィルムの成形試作と耐久性評価

菅原智明(応用技術支援グループ)

面光源である無機ELフィルムの成形可能性を調査するため、ELフィルム試料を加熱後、プレス成形を行った。フィルム加熱温度と成形性との相関及び張出し成形試作品の電気的特性や耐久性試験結果について報告しました。

 

2.深度計測カメラを用いた照明制御技術の高度化に関する研究開発

松本陽斗(ものづくり技術支援グループ)

屋外広告や看板等の照明は単調であることが多いが、動的な照明制御により印象性を高めることで、宣伝・集客効果の向上が期待できる。本発表では、AIによる人物検出手法を活用した動的な照明制御システムの開発内容について報告しました。

 

3.ウィルス対策に有効な金属ナノ粒子を含む次亜塩素酸系抗菌剤の開発

高村 巧(応用技術支援グループ)

瞬間的な殺菌力の強い次亜塩素酸系抗菌剤と恒久的な抗菌性を示す金属ナノ粒子を組み合わせた抗ウィルス・抗菌剤の開発を行った。最終的に銀のナノ粒子と次亜塩素酸水の組み合わせで良好な抗菌剤が開発できたので報告しました。

 

4.新規な醸造制御法による華やかな香りを有する味噌の開発

大坪雅史(食産業技術支援グループ)

味噌の高付加価値化を目指し新規な醸造制御法による味噌を開発した。開発した味噌は、華やかな香りを醸し、甘味と旨味が強く、色調が明るい。生産者と各機関が連携した開発から商品化に向けた取り組みを紹介しました。

 

5.海洋深層水を活用した海藻スプラウトの陸上養殖と利用適性に関する研究

木下康宣(食産業技術支援グループ)木村和世(八雲町)

海藻では、大きく成長したものを活用する食文化が形成されてきた。このことは、小さな時期の特性理解が乏しいことを意味している。紅藻ダルスの研究で得られた幼葉期特有の栄養情報と養殖技術に係る知見を報告しました。

 

6.DNAから見た地域海藻資源の特徴と判別法の開発に関する研究

清水健志(食産業技術支援グループ)

道南産マコンブのブランド力の強化を目的に、DNA配列の特徴を利用した判別技術を開発してきた。今回は、技術普及を目的とした判別技術の迅速化や今後利用が期待されるダルスへの応用について検討したので報告しました。

 

7.アカモクの利用適性と道南における生産事例

鳥海 滋(食産業技術支援グループ)

アカモクは機能性成分フコキサンチン、粘り気のある食感、加熱による鮮やかな緑色等の品質を有し、食利用の拡大が期待される。アカモクの付加価値の高い利用を目指し、利用上の適性と檜山地域の生産事例を紹介しました。

(写真)研究成果発表会配信の様子

研究成果発表会で口頭報告しました7テーマの発表要旨は、北海道立工業技術センターのHPで閲覧可能となつています。

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