Hitec newsHITEC ニュース
令和6年度北海道立工業技術センター研究成果発表会の開催報告
日 時:2024年6月20日(木)
会 場:プレミアホテル-CABIN PRESIDENT-函館
参加者:89名
当財団は、プレミアホテル-CABIN PRESIDENT-函館において、北海道立工業技術センターの研究成果発表会を開催しました。安井センター長の開会挨拶に続き、企業や大学との共同研究などの成果5題を発表しました。また、会場内では、全20テーマの研究成果について、ポスターの展示・説明を行いました。来場の皆様からは多くの質問や貴重な意見が寄せられ、今後の研究開発に生かされることが期待されます。引き続き開催した交流会にも、多数の皆様にご参加いただき、活発な情報交換が行われるなど、研究成果発表会は盛会裏に終了しました。
*****研究成果発表会プログラム*****
- AIと魚眼カメラを用いた屋外照明の対話制御システムの試作
発表者:松本陽斗(ものづくり支援グループ)
商業施設等の集客誘引効果を向上するためには屋外広告やモニュメントの照明演出が重要である。本発表では照明演出の高度化に向けた手の動きによる照明の対話制御システムについて紹介した。
- 魚の健康診断システムの研究
発表者:村田政隆(ものづくり支援グループ)
水産養殖分野等では免疫性や繁殖性の研究において魚の生体情報が重要である。本研究では、平成26年に報告した魚の健康診断システムに関し、その後の進捗状況について紹介した。
≪パネル・成果品の展示≫
全20テーマについて、ポスター展示を行いました。
- 国産乳酸菌スターターの開発とその活用によるチーズの高付加価値化
発表者:大坪雄史(食産業支援グループ)
道産食品に由来する国産乳酸菌チーズスターターを開発した。スターターをチーズ製造に活用することで旨味、香気成分、好ましさが増し、チーズの付加価値化が図れる。現在、チーズの地域ブランド形成を目標に普及を行ったことを紹介した。
- 養殖キタムラサキウニの加工技術に関する研究
発表者:三上大輔(食産業支援グループ)
キタムラサキウニは食味に優れた水産物のため、身入り不良ウニの養殖事業が行われている。本発表では養殖キタムラサキウニの特徴分析とタンパク質分解酵素を用いた加工技術開発の取り組みを紹介した。
- におい分析技術を利用したコンブの高品質化への取組
発表者:鳥海 滋(函館マリカルプロ推進室)
コンブの高品質化を図るために、コンブのにおい(匂い・臭い)の特徴と品質の関係を明らかにする。その経過報告として、取組の概要、コンブのにおい分析、だしの取り方によるにおい成分の違い等について紹介した。