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令和5年6月号

こんなことができます

紫外可視近赤外分光光度計(㈱島津製作所 UV-3600iPlus)

 

試験材料の光透過率、反射率を測定し、半導体材料、光学材料、薄膜材料の光学的特性を評価できます。

 

紫外可視近赤外分光光度計は、紫外線から近赤外線までの波長範囲で、試験材料の光透過率測定、吸光度、反射率測定を行う装置です。半導体材料、光学材料、薄膜材料、高分子材料の光学的特性の評価に使用できます。ものづくり企業の中でも電気電子分野、真空機器関連分野、自動車分野などにおいて、材料分析、特性評価、製品解析に利用可能です。

本機器に関するご質問やご相談がありましたら、当センターにお気軽にご連絡ください。

 

本装置は、「R4年度電源立地地域対策交付事業」の補助を受けて令和4年度に導入されました。

 

【仕様他】

測定波長範囲   :185~3300nm

波長走査速度   :最大4500nm/min(紫外可視域)

測定種類     :吸光度、透過率、反射率

測定レンジ    :最大6(吸光度)

光検出器     :光電子増倍管、InGaAs検出器、PbS検出器の3種

波長分解能    :スペクトルバンド幅0.1nm(ダブルモノクロメーター)

積分球      :150mmφ、スペクトラロン積分球

【お問い合わせ】研究開発部 ものづくり支援グループ 菅原、小林 TEL(0138)34-2600

(写真)紫外可視近赤外分光光度計

トピックス

組織機構の変更について

当財団では、令和5年4月1日付けおよび6月1日付け人事異動において、研究開発部に関する組織変更を行いました。

今回の組織変更では、応用技術支援グループ・ものづくり技術支援グループを、1グループに再編し、「ものづくり支援グループ」を設置しました。

また、函館マリカルプロジェクトの推進を図るため、「函館マリカルプロ推進室」を設置しています。

新たな組織体制については、こちらからご確認ください。

令和4年度導入機器の紹介

【機器名】レーザー顕微鏡 (JKA補助事業導入機器)

【型 式】OLS5100-EAT(㈱島津製作所)

【用 途】機械金属部品や電気電子部品など、材料を高倍率で観察し、3D寸法測定を行います。

半導体など各種部品や小型機械部品を中心に、寸法エラーや面粗さのチェック等、製品開発や製造技術開発などの課題解決に役立ちます。

 

【機器名】紫外可視近赤外分光光度計

【型 式】UV-3600iPlus(㈱島津製作所)

【用 途】試験材料の光透過率、反射率を測定し、半導体材料、光学材料、薄膜材料の光学的特性を評価できます。

 

【機器名】ビーズ式細胞破砕装置

【型 式】FastPrep-24 5G(MP Biomedicals社)

【用 途】硬質ビーズで動植物や微生物の細胞を破砕し、DNAや機能性物質などの細胞内成分を抽出するための装置。

 

【機器名】電力測定器[パワーアナライザー]

【型 式】PW3390-03(日置電機㈱)

【用 途】省エネルギー機器や高効率機器などの研究全般と技術指導で、直流または交流の電圧と電流を測定し、電力・効率・損失など解析できます。

 

 

【機器名】冷蔵庫(薬用冷蔵ショーケース、加工保蔵試験室)

【型 式】NC-ME50RECHC(日本フリーザー㈱)

【用 途】薬用ショーケース(庫内温度は+2℃~+14℃、内容量は570L)。試料や試薬を冷蔵保存し、品質の劣化を抑えるために用いる。

 

【機器名】製氷機

【型 式】FM-120K(ホシザキ㈱)

【用 途】フレーク氷を製造・貯蔵する装置です。製氷能力は105kg/日、貯氷量は20kgあります。

 

令和5年度事業計画から

北海道立工業技術センターでは、地域企業の技術の高度化や新製品の開発を支援するため、研究開発、試験分析、技術相談、研修、技術情報提供、広報、シーズ活用支援事業などの事業を行っています。今回は、令和5年度の事業計画の中から研究開発事業のテーマをご紹介します。

 

研究開発事業(高度技術開発・応用研究事業)

 

北海道・函館市・北斗市・七飯町の補助を受け実施する研究開発事業は、地域企業の技術の高度化、新製品の起業化及び地域ニーズに即応した先端技術分野における応用技術の研究開発を推進することを目的としており、研究開発期間は、2~3年を目途としています。

 

テーマ:地域製造業向けオープンソースロボットハンドモデルに関する研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和5年度~令和7年度

概  要:地域の製造業でニーズが高い食料品製造業向けのロボットの技術開発のために、3Dプリンターで作製可能な地域製造業向けオープンソースロボットハンド基本モデルに関する研究開発を行う。

 

テーマ:画像処理技術を用いた生産情報のデジタル化手法に関する技術研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要:製品の付加価値や生産効率の向上などの取り組みに重要な生産情報のデジタル化の推進を目的とし、地域企業でも取り組みやすい様に、最小限の機器導入で実現可能な画像処理技術を用いたデジタル化手法について技術開発を行う。

 

テーマ:地域製造業向けIoTのヒューマンインタラクションに関する研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和5年度~令和7年度

概  要:地域製造業における効率的かつ効果的なDX技術導入のために、地域製造業のDXに対する課題調査、生産、ヒト、環境要素の課題調査、HI(ニューマンインタラクション)の整理およびIoT試作仕様検討、IoTの試作実験およびHI検証等を行う。

 

テーマ:成膜技術を応用した焼結用黒鉛型の導電性制御に関する研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要:真空装置関連技術であるCVD(化学蒸着法)やALD(原子堆積法)のような成膜技

術を用いて、黒鉛型内部に導体/不導体膜を形成することで黒鉛型の導電性を制御

し、緻密で均質な高機能焼結体作製技術の開発を行う。

 

テーマ:スパッタ成膜技術に関する研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和3年度~令和5年度

概  要:半導体材料などに用いる真空下でのスパッタ技術について、酸化物、窒化物等の薄膜成膜条件の検討を行い、成膜条件と薄膜構造及び光学的電気的特性との関連性を評価し、スパッタ薄膜の特性向上を図ると共に、函館地域の電子部品や光学部品を製造する企業への応用展開についても検討する。

 

テーマ:相対湿度制御した効率的な乾燥装置技術に関する研究開発

分  野:函館マリカルプロ推進室

実施年度:令和5年度~令和7年度

概  要:相対湿度制御による効率的な乾燥装置技術の構築を目的に、相対湿度制御時の乾燥特性評価、相対湿度の周期操作の乾燥特性評価、乾燥製品の品質評価などを行い、地域食品素材のための高品質な乾燥装置技術の研究開発を行う。

 

テーマ:地域新規多獲性魚種の利用加工に関する研究開発

分  野:食産業支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要: 北海道で漁獲されるブリ等の新規多獲性魚種について、「加工利用特性の把握」、「下処理による品質改善効果の検証」、「調味による臭いの低減と旨味の増加効果等の検証」などを行い、官能的評価に加えて成分分析による科学的根拠を示すことにより、新規多獲性魚種の利用促進を図る。

 

テーマ:海藻成分を利用した油脂素材の製造技術開発

分  野:食産業支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要:生の海藻を原料とした、海藻中の機能性成分を含有し風味に特徴がある海藻油の簡易な製造技術について、抽出方法の最適化や海藻油の洗浄工程などの検討開発を行う。更に、得られた海藻油の品質評価技術の開発も行い、地域の食品企業に技術移転する。

 

テーマ:レトルト殺菌技術を応用した冷蔵食品の開発に関する研究

分  野:食産業支援グループ

実施年度:令和5年度~令和7年度

概  要:道南地域に集積するレトルト殺菌装置を活用した保存性の高い冷蔵食品の開発のために、試作試験、殺菌後・保管後の品質等の評価を行い、高品質な長期保存冷蔵食品の製造に適した条件を整理し、その成果を用いて地域企業への技術支援を行う。

 

テーマ:凍結技術を活用した道産海藻資源の高価値化に関する研究開発

分  野:食産業支援グループ

実施年度:令和3年度~令和5年度

概  要:凍結技術を活用した昆布の高価値化を目的に、凍結条件による呈味成分保持効果の

ある粘性物質の産生量変化など、凍結条件が地域海藻資源の品質に及ぼす影響を

詳細に検討し、新たな優位性の高い独自技術の開発を進め、その普及啓発を図る。

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お知らせ

工業技術センター見学の申し込みを随時受け付けしております

皆様、お気軽に見学にお越しください。

(写真)北海道立工業技術センター展示ホール

 

※共同研究・技術相談成果品等多数展示しております。只今、見学者の人数制限を行っておりますのでご了承ください。

【お問い合わせ】研究開発部研究支援課 ℡(0138)34-2600

工業技術センターでは個別技術研修を行っています

 企業などの技術的課題の多様化に対応するため、個別密着型で、かつ技術移転を重視した個別の技術研修を行っております。食品の加工・品質評価、工業材料・部品等の試作・評価、測定・試験用機器の活用方法など個々の技術ニーズに対応いたしております。

【開催日】随時

【場 所】北海道立工業技術センター

【受講料】無料

【お問い合わせ】研究開発部 ℡(0138)34-2600

会議室・研修室を利用しませんか

 工業技術センターでは、会議室・研修室を貸出ししています。セミナー、研修会から少人数での会議、打合せなどにご利用できます。お気軽にお問い合せください。

(写真左)会議室 (写真右)研修室

使用料金:会議室1時間につき2,750円  研修室1時間につき1,750円【お問い合わせ】研究開発部研究支援課 ℡(0138)34-2600

公益財団法人函館地域産業振興財団めるまが配信中

 当財団では、新事業創出による地域経済の活性化を目的として、地域企業における研究開発、技術水準の高度化、起業化、起業化推進等に対する各種資金供給や技術支援、人材育成事業などを行っています。また、管理運営している北海道立工業技術センターでは、地域企業の技術の高度化や新製品の開発を支援するため、研究開発、試験分析、技術相談、研修、技術情報提供、広報、産業化支援など様々な事業を行っています。

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JKA(競輪)補助事業導入機器のご紹介

【JKA(競輪)補助事業】により導入した試験分析機器を、地域企業や起業を目指す方に広く開放していますので、ご活用ください。

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