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トピックス(H2912)
研修会開催
水素エネルギーに関する技術開発動向
日 時:平成29年10月4日(水)14:30~17:00
場 所:北海道立工業技術センター会議室
参加者:29名
講 師:国立研究開発法人産業技術総合研究所 創エネルギー研究部門エネルギー触媒技術グループ長 高木英行氏
北海道では、地球温暖化対策を推進するために、平成28年度に「北海道水素社会実現戦略ビジョン」を策定するなど、水素社会の形成に向けた取り組みがスタートしました。このビジョンでは、各地域の特徴を活かした北海道全体の水素社会のあり方を示し、再生可能エネルギーにより製造される水素の利活用を進めるため、今後北海道が目指すべき方向性や施策の展開が示されています。こうした現状を踏まえ、函館地域でも今後の技術開発及びビジネス展開に発展させていきたいという狙いで、国立研究開発法人産業技術総合研究所 創エネルギー研究部門エネルギー触媒技術グループ長 高木英行氏をお招きして研修会を開催しました。前半の部では、「エネルギー基本計画」および「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を中心にご説明頂き、後半の部では、水素の製造、貯蔵・輸送、利用および、こうした水素エネルギーキャリア技術が社会に導入されるためのシナリオ作成に関する事業についてご説明頂きました。参加者は講師の説明に熱心に耳を傾け、質疑応答の時間には多くの質問が寄せられました。
(写真左)国立研究開発法人産業技術総合研究所 高木英行氏
(写真右)研修会の様子
食品工場における出荷前異物検査の技術 金属探知機の基礎
日 時:平成29年10月31日(火)10:00~12:00
場 所:北海道立工業技術センター会議室
参加者:37名
講 師:アンリツインフィビス株式会社 マーケティング部 アシスタントマネージャー 植山英弘氏
アンリツインフィビス株式会社マーケティング部 アシスタントマネージャー 植山英弘氏をお招きして、加工食品の出荷前に行われる異物検査で活躍する金属探知機の技術研修会を開催しました。研修内容は、「金探」と略称される装置の動作原理、特性、設置、運用に関する基礎的な内容で、製造現場で役立つ平易な解説により参加者の理解を深めて頂き、各工場での品質管理技術の向上を図りました。終了後に個別に質問される方も多く大変有意義な研修会でした。
(写真左)アンリツインフィビス株式会社マーケティング部 アシスタントマネージャー 植山英弘氏
(写真右)研修会の様子
展示会に出展
イノベーション・ジャパン2017
~大学見本市&ビジネスマッチング~
日 時:平成29年8月31日(木)~9月1日(金)
場 所:東京ビッグサイト
今年で14回目の開催となるイノベーション・ジャパン2017は、国内最大規模の産学マッチングイベントです。農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業「北方圏紅藻類の資源開発とその健康機能・素材特性を活かした次世代型機能性食品の創出」で当財団が担当しているダルスの「加工技術開発・商品化」における成果の公表としてダルスの佃煮、海藻サラダミックス、ふりかけ、パスタソース、粉末スープ、化粧品等の成果品を展示しました。ダルスという名前を知らない来場者も多く、たくさんの質問が寄せられ関心の高さを感じました。
(写真)イノベーション・ジャパン2017の様子
食品開発展2017
日 時:平成29年10月4日(水)~6日(金)
場 所:東京ビッグサイト
食品開発展は、食品分野の研究、開発、品質保証、製造技術者向けの専門展示会として1990年にスタートし、今年で第28回を迎えました。今年は、健康素材を集めたヘルスイングリディエンツジャパン(Hi)、分析・計測、衛生資材、製造技術を集めたセーフティテクノロジージャパン(S-tec)に加え、新たに美味しさに関わる素材・技術を集めたフードテイストジャパン(FiT)をたちあげ、食品分野の3大テーマである「健康、美味しさ、安全・品質」に関するアジア最大の技術展として規模を拡大しての開催となり、国内市場だけでなく、アジア市場への入り口として国内外の関心を集めました。当財団は、はこだて雇用創造推進協議会委託事業の一環で「昆布たっぷりのだしパック」技術を用いて商品化されている6社8製品の展示紹介、だしパックを用いた「だし」の試飲を行い、応用製品である「だし塩」「だし醤油の素」などの紹介やアカモク関連の展示と試食を行いました。
(写真)財団ブースの様子
ビジネスEXPO「第31回北海道 技術・ビジネス交流会」
- 躍動、革新、北海道!
日 時:平成29年11月9日(木)~10日(金)
場 所:アクセスサッポロ
北海道技術・ビジネス交流会は、今年で第31回目の開催となり、道内のみならず全国に北海道の強みと可能性について情報発信する北海道最大級のイベントです。今年は、345の企業、団体が出展しました。来場者数も2日間で20,850名となり過去最大の来場者数となりました。当財団は、函館地域の企業と函館市産業支援センターとともに出展し、来場者の皆様に展示品を説明し、試食などをして頂きました。また、ビジネスセミナーにて「北海道新技術・新製品開発奨励賞」を受賞した函館真昆布風味活用研究会を代表して、当センター研究開発部応用技術支援グループ 小西研究主査が「昆布たっぷりのだしパックとその製品化技術」と題して新技術等の内容や開発に至る経緯、今後のビジネス展開等を紹介しました。
【はこだてビジネス交流ゾーン出展企業】五十音順
・(株)浅井ゲルマニウム研究所
・(株)アサヒ
・(株)アプリシステムズ
・(株)エルフィン
・(株)カドック
・(株)グローバル・コミュニケーションズ
・(株)上加冷機工業
・函館酸素(株)
・函館自動車整備センター
【函館市産業支援センター入居企業紹介】
・(株)AIハヤブサ
・(有)ソワレ・インターナショナル
・(株)デジタライズ
・ナカ電子(株)
・函館ひろめ堂(株)
・(株)ビックボイス
・(株)北清
・(株)ワダエンジニアリング
(写真)財団ブースの様子
(写真)プレゼンテーションをしている応用技術支援グループ小西研究主査
平成29年度「北海道新技術・新製品開発賞」食品部門開発奨励賞受賞
当センターが技術支援を行った函館真昆布風味活用研究会の昆布たっぷりのだしパックとその製品化技術が、平成29年度北海道新技術・新製品開発賞(主催北海道)の食品部門 開発奨励賞を受賞しました。
(以下北海道ホームページより抜粋)
- 制度の概要
北海道では、本道工業等の技術開発を促進し、新産業の創出や既存産業の高度化を図るため、平成10年から道内の中小企業者が開発した優れた新技術・新製品に対し北海道新技術・新製品開発賞表彰を行ってきました。これまで、食品加工や機械金属などのものづくり分野で、特色ある技術や製品を表彰しています。
- 新技術・新製品の概要、特徴
地域内外の産学官連携により開発した真昆布を活用しただしパックの製品化技術を公開し、研究会として函館真昆布の地域ブランド化に取り組む
*****工業技術センター研究開発部応用技術支援グループ研究主査小西靖之コメント*****
本製品は、函館の真昆布の風味を最大限活用した「だしパック」の製品化技術を用いた製品です。このだしパックには、函館真昆布風味活用研究会のメンバー、北海道立工業技術センター、北海道立総合研究機構食品加工研究センター、はこだて雇用創造推進協議会に加え、静岡のだしメーカーの協力も得た広域連携で進めた各機関のノウハウが凝縮したものです。開発製品は、良質な函館真昆布を用いて全国的な販売展開を開始して、今後の販売拡大が期待される商品です。
(写真)受賞式の様子
函館真昆布風味活用研究会を代表して函館ひろめ堂(株)成田専務が出席
(写真)函館真昆布風味活用研究会6社の商品
(写真)昆布たっぷりのだしパック