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トピックス(H2012)
一般技術研修会「JAS法食品表示について−表示制度と科学的検証技術−」開催
近年、食品業界では原料の名称や産地に関する誤認表示が問題となっており、食品関連事業者は正確な表示が求められています。食品の表示制度についての理 解を深めていただくことを目的に、10月31日、北海道立工業技術センターにおいて、(独)農林水産消費安全技術センター(FAMIC)表示監視部の高嶋 康晴氏を講師として「JAS法食品表示について−表示制度と科学的検証技術−」と題した研修会を開催しました。
前半は、生鮮食品や加工食品における表記方法のガイドライン、平成20年4月に義務化となった業者間取引に関する表示制度、農林水産省における食品表示 の監視体制などを解説されました。後半は、FAMICが監視業務の中で実際に使用している遺伝子(DNA)分析や元素分析による食品原料の種や産地の判別 技術を紹介されました。本研修会には食品製造業を中心として35名が参加し、講演終了後に自社製品の表示方法についての質問などがあり、熱心に受講されていました。
実技技術研修会「材料分析テクニカルセミナー」開催
機械金属造船および電子部品産業など、ものづくり企業に材料分析に関する知識を深めていただき、その知識を自社の技術開発や技術改良に活用していただく ことを目的に、11月12日から14日までの3日間、北海道立工業技術センターにおいて「材料分析テクニカルセミナー」を開催しました。
1日目は材料の成分分析手法としてよく用いられる蛍光X線分析法の実習を行い、この分析法の特徴と分析限界について解説しました。2日目は走査型電子顕 微鏡を用いた材料の微小部観察の実習を行い、ミクロの世界の分析について解説しました。3日目は材料の結晶構造に関する情報が得られるX線回折法の実習を 行い、この分析法で何が分かるかについて解説しました。本セミナーには地元企業の7名が参加し、分析機器の操作を交えた材料分析に関する3種類の方法につ いて熱心に受講されました。
「売れる商品づくり支援セミナー」開催
多くの市場が成熟期を迎える中で、企業が持続的に成長していくためには、売り手本位の販売活動から顧客の満足をベースにしたマーケティングへの発想の転 換が必要とされています。11月28日、函館国際ホテルにおいて、アップルコンピュータ㈱でMacOsの日本語化と導入、インテル㈱でモバイル製品のマー ケティングを担当した経歴の北海道銀行法人営業部調査役 菅原直人氏を講師にお迎えし、「事例から学ぶ地域企業のための売れる仕組みづくり」をテーマとしたセミナーを開催しました。
講師の菅原調査役は、体系化された理論と豊富な実務経験に基づき、マーケティングの基本プロセスである環境分析(SWOT分析)、商品コンセプト、マー ケティングミックス(4P)の重要性、さらに特徴のある事例から成功した要因などについて講演されました。本セミナーには企業の経営者など約60名が参加 し、白熱した質疑が行われるなど、大変好評でした。
「バイオジャパン2008」へ出展
10月15日から17日の3日間、横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)で開催された「バイオジャパン 2008−ワールドビジネスフォーラム in横浜」の北海道ブースに、北海道科学技術総合振興センターが推進する北海道バイオ産業クラスター・フォーラムと連携し、函館地域バイオ産業クラスター の販路開拓支援事業として出展しました。このビジネスフォーラムは国内最大規模の国際バイオ総合イベントであり、海外からの126を含めて総数474社が 出展(共同出展を含む)し、国内外から昨年の約1.5倍の23,681名が来場しました。
函館地域産業振興財団は、石けん、化粧品、食品などのガゴメコンブ製品、活イカや活〆するめいかの輸送パック模型、アワビやナマコなどの高品質乾燥製 品、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)の魚油製品等のマリン・バイオ分野の成果品を展示しました。北海道コーナーは来場者の 注目を引き、多数の質問や商談に繋がりそうなコンタクトもあったことから有意義な出展でした。
「食品開発展2008」へ出展
10月15日から17日の3日間、東京ビッグサイトで開催された食品の健康志向、安全性探求の専門展示会である「食品開発展2008」の北海道ブースに 出展しました。北海道科学技術総合振興センターが推進する北海道バイオ産業クラスターと連携し、函館地域バイオ産業クラスターの販路開拓支援事業の一環 で、昨年に続いて2回目の出展です。本展示会の出展社数は589社、出展小間数は943小間で、3日間で延べ42,206人が来場しました。同時期に横浜 で「バイオジャパン2008」が開催されていたこともあり、アジア圏を中心に海外からの来場者が多く、ツアーを組んで来場している海外の団体も目立ちまし た。
函館地域産業振興財団は、ガゴメコンブなどの地域の特徴的な水産資源の高度有効利用として研究開発された新食品、活魚や鮮魚の輸送技術、高品質な乾燥製 品などを展示しました。当ブースはメイン通路に面していたこともあり、絶え間なく来場者が訪れ、時には説明対応ができない程ブース前が混雑するなど、たい へん盛況でした。商品の連絡先カードや商品情報の一覧表、パンフレット等を持ち帰る人も多く、具体的な商談を要望されるケースもありました。
「全道異業種交流のつどいinはこだて」開催
北海道の異業種グループが一堂に集まり、新たなビジネス展開や地域の活性化を図ることを目的に開催されている全道大会「全道異業種交流のつどいinはこだて」が、10月17日、老舗レストランの五島軒本店で開催され、道内外から約150名が参加しました。
「海と環境」を大会テーマとし、基調講演は北海道大学大学院水産科学研究院の桜井泰憲教授が「気候変化が北海道水産資源に与える影響」、特別講演は南北海道史研究会会長の須藤隆仙氏が「津軽海峡物語」をテーマに講演されました。また、地域を紹介する「ふれあい広場」では、文部科学省の都市エリア産学官連 携促進事業の成果のひとつである「がごめ昆布」関連商品の展示・試食を行い、参加者から地域を挙げての取組に対して高い評価を得ました。
「第22回北海道技術・ビジネス交流会」へ出展
11月13日、14日にアクセスサッポロで開催された「第22回北海道技術・ビジネス交流会」に、「はこだて21ビジネス交流ゾーン」を設けて北海道立工 業技術センターの研究成果、文部科学省の「都市エリア産学官連携促進事業」のパネルや成果品、函館地域の企業9社の製品等を出展しました。
この交流会は、新たなビジネスチャンス創出の場を目指した道内最大規模の展示会であり、今回は道内の237(255小間)の企業・団体・大学・研究機関 が出展し、入場者は昨年より大幅に増えて18,130名でした。函館地域産業振興財団は企業の市場販路拡大を目的に毎年出展しており、参加企業からビジネ スに繋がった、商品のPRができた等の意見があり、大きな成果が得られました。
「はこだて21ビジネス交流ゾーン」出展品一覧 | |
企業等 | 主な出展品 |
㈲エイトファーム | 無臭地帯フラボ(消臭剤)他 |
㈱エルフィン | ペーパーライト・ネオ等のEL関連商品 |
加藤組土建㈱ | 重金属を含む土壌の改良材、環境共生LED照明 |
国産製菓㈱ | モツチーノ、きびだんご、昆布餅等 |
㈱コーノ | ヒートサイフォンパーマネントヒーター(HPH) |
㈱シンプルウェイ | 8㎜フィルム等の編集・デジタル化ビジネス |
函館酸素㈱ | 液体窒素凍結保存容器、手のひらサイズの各種ガスボンベ |
㈲パテントワークス | ReBNA(鼻呼吸をサポートするトレーニングマスク) |
㈱ハンダ | ホイール風船膨らませ販売機、シンクピア |
函館地域産業振興財団 | 共同研究等 ・だったんそば(㈲大中山ふでむら) ・セグメントEL(㈱函館セコニック) ・ナマリフリー弾頭(㈱フジワラ) 都市エリア事業 ・かごめ昆布関連商品 ・イカ墨を原料とした可食性インク ・迅速細菌検査システム 地域新生コンソーシアム事業 ・「観察・化学分析・電気特性測定が同時に可能なX線顕微鏡の開発」 |
「中小企業地域資源活用プログラム」に新たに2件認定
10月31日、㈲日新商会と㈲バイオクリエイトが申請した中小企業地域資源活用プログラムが認定されました。
中小企業地域資源活用プログラムは、地域の強みとなり得る“地域資源”を活用した中小企業による、創意工夫にあふれる新しい商品・新しいサービスの開 発・販売等を総合的に支援する制度で、自治体が登録している地域資源を活用した企業の「売れる商品づくり」への取組み(事業計画)が認定の条件となってい ます。
道南エリアでは、今回の2件を含めてこれまでに下記の7件が認定されています。
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