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トピックス(H2106)

北海道立工業技術センターと北海道大学大学院水産科学研究院は、「連携・協定」に関する協定を締結しました。

6月10日(水)、北海道立工業技術センターと北海道大学大学院水産科学研究院は、「連携・協力」に関する協定を締結しました。北大水産科学研究院の院 長室で行われた調印式には、北海道立工業技術センター三浦汀介センター長、北海道大学大学院水産科学研究院原彰彦院長の外関係者が出席し、調印式が執り行 われました。
工業技術センターでは、これまで地域のものづくり技術の高度化(支援)により、地域産業の振興を図り、地域経済の発展に寄与することに努めてきました。 その中で当センターと北海道大学大学院水産科学研究院の両者は、これまでも多くの共同研究を実施してきており、最近では、都市エリア産学官促進事業で多く の成果を上げてきました。
今回の連携協定を切っ掛けにして、今後、大学の持つ研究シーズと工業技術センターの持っている地域企業との繋がりや商品化・事業化に関するノウハウをうまくマッチングさせ、これまで以上に地域産業の発展に貢献するものと期待されています。

≪連携協定の概要≫
1.目的
両機関が行う研究活動全般における交流及び連携を推進し、相互の学術研究の一層の進展と地域産業の発展に寄与することを目的とする。
2.連携協定事項
(1)研究交流に関すること。
(2)人材交流に関すること。
(3)研究施設の相互利用に関すること。
(4)その他両機関が必要と認めること。

研究交流に関しては共同研究の推進、人材交流に関しては研究員や学生を相互に受け入れること、施設の相互利用に関してはお互いの施設や機器の有効活用ですが、詳細については、今後、連携協議会を設置して詰める予定です。


調印式の様子<三浦センター長(左)と原院長(右)>

海外出張報告

プロジェクト推進科 小西靖之

化学工学分野の国際会議で、都市エリア事業の成果を報告し、同様な研究者からの意見を求めるととも、類似の研究状況の情報収集を行うことを目的に、9th International Conference on Chemical and Process Engineering (ICheap-9)に参加しました。
ICheap9は、隔年で開催される化学工学とプロセス工学の国際会議であり、今回は12th Conference of Process Integration, Modeling and Optimization for Energy Saving and Polution Reduction(PRES’09)と同時開催で、5/10〜5/13にシェラトンローマカンファレンスセンターで行われました。
今回の参加は、2003年のICheap6以来2回目の参加であり、申込み報告論文の査読(peer reviewer)とFOODセッションの座長(Chairperson)を行い、ICheap9&PRES’09の国際会議運営協力者 (Participants)として登録されていました。
ICheap9では、172件の口頭報告と134件のポスター報告が行われました。
今回は、都市エリア事業で明らかにした畜肉ジャーキーの食品内部における水分の解析及び最適乾燥技術の成果の一部を”Quantitative Evaluation of the Design-Parameters Requested in a Drying Operation of Beef and Pork”というタイトルで、ジャーキー乾燥工程中の新しい品質評価パラメータの提案に関する報告を行いました。聴衆者からは、NMR解析で得られる相関 時間(τC)の測定に関するものや、官能評価との相関性などに関する具体的な内容の質問があり、報告後も意見交換を行うことが出来ました。


(写真上)ICheap9会場の様子 (写真下)発表スライドの1コマ