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平成21年 9月号

こんなことができます

企業の新技術・新製品の開発などに北海道立工業技術センターの設置機器をご利用いただくために、各機器をシリーズで紹介しています。

部品などの表面温度分布を画像として簡単に測定できます
赤外線熱画像装置
基本使用料(最初の1時間)1,850円、2時間目以降(1時間毎)220円(それぞれ税込み)

赤外線熱画像装置は、物体の表面温度を非接触で測定し、リアルタイムに温度分布をカラー画像で表示する装置です。
代表的な測定用途として、
・食品加工機器などの加熱部の温度分布測定
・暖房装置や乾燥装置などの性能評価
・住宅や保温装置などの断熱状態の評価
・人の体などの温度分布測定
などがあります。 熱電対などの温度センサーを取り付けにくい広範囲の温度分布測定や可動部分の温度測定などに有効です。測定温度範囲は-20℃〜1200℃で様々な温度域の測定に使用可能です。 測定装置は比較的小型で持ち運び可能で、ビデオカメラ撮影の様に簡単に物体表面温度分布を測定できます。測定した熱画像は、SDメモリーに保存でき、パソコンを用いて表示温度範囲などの設定を変更できます。
(本装置の詳しい仕様やご利用方法については、プロジェクト推進科までお問い合わせください。)


赤外線熱画像装置


測定部の状況(左)と熱画像測定例(右)(赤い部分の温度が約42〜44℃)

お知らせ

函館地域産業振興財団の平成21年度助成事業決定

7月3日に開催された平成21年度「研究開発助成事業」及び「地域技術起業化助成事業」の審査委員会において、次のとおり交付対象事業が決定しました。

1. 研究開発助成事業(4件)
企業名 所在地 助成予定額
(千円)
研究開発テーマ名
北海道ニチモウ(株) 函館市弁天町
29-2
1,722 光ファィバーロープを利用した集魚装置の開発
(有)一久藤田水産 北斗市追分
3-4-4
3,000 水産物加工品の高品質化に関する研究開発
(株)マイスター 函館市桔梗町
379-53
3,000 XAMLフォーマットへの変換ツール及び公開SDK基礎研究開発
(株)メデック 函館市鈴蘭丘町
3-133
2,855.6 極小コイル自動巻線機の試作研究開発
2.地域技術起業化助成事業(2件)
企業名 所在地 助成予定額
(千円)
起業化テーマ名
(有)パテントワークス 函館市桔梗町
416-24
4,445 人間の座位バランスツールの開発
(有)日新商会 北斗市飯生町
3-2-12
1,606 しゅうまいの品質向上と新製品の開発

トピックス(H2109)

知的クラスター創成事業(グローバル拠点育成型)に、函館地域が採択されました。

(財)函館地域産業振興財団を中核機関として、北海道と函館市が文部科学省へ提案していた知的クラスター創成事業(グローバル拠点育成型)「函館マリンバ イオクラスター〜UMI(Universal Marine Industry)グリーンイノベーション」が採択されました。
本事業は、産学官の連携により人的ネットワークや共同研究体制を形成してクラスター化し、連鎖的に研究・技術開発が行われることで地域の産業力、学術研究を世界レベルに引き上げ、地域経済の活性化を図ることを目的とした文部科学省の事業であります。1年あたり3億円の事業費により5年間実施される大きな 事業です。
概要はこちら


クラスター形成の構想図

「第5回はこだて水産食品展示フェア」へ出展

6月24日、函館市豊川町の函館市水産卸売市場で「第5回はこだて水産食品展示フェア」が開催されました。この展示フェアは、函館発の水産加工品を量販 店のバイヤーなどに広く紹介することを目的として、函館市、函館特産食品工業協同組合、全国いか加工業協同組合函館支部による「はこだて水産食品展示フェア実行委員会」が主催したもので、47の企業や団体が参加し、函館地域で製造されている水産食品が一堂に集められました。
函館地域産業振興財団は、ガゴメ関連商品や高鮮度スルメイカなどの研究成果品などを展示しました。スーパー、問屋、市場関係者等多くの方々が来場し、商品の特徴やメーカーの連絡先などについての質問が寄せられ、大変盛況でした。


第5回はこだて水産食品展示フェアの様子

函館開港150周年記念イベントHAKODATE国際フィッシャーマンズマーケットに出展

函館開港150周年記念事業メインイベントは、『DREAM BOX 150』と題して函館港の人工島「緑の島」を会場に、2009年8月8日から16日までの9日間にわたって開催されました。その中のイベントのひとつ 「HAKODATE国際フィッシャーマンズマーケット」では、地元食材を使ったレストランと水産をテーマに、生産から消費までの過程がよくわかる展示や先進技術、学術研究の紹介のほか、「食」のスペシャルイベントも行われました。
函館地域産業振興財団は、上記イベントに出展し、今年3月末まで事業展開した「都市エリア産学官連携促進事業」の成果商品約100品目を展示しました。特にガゴメコンブを使った調味料、加工食品、お菓子、化粧品などガゴメコンブ関連商品のPRを行いました。 開催期間9日間の来場者は、延べ13万3500人に上り、出展ブースは連日家族連れで賑わいました。


函館開港150周年記念イベントHAKODATE国際フィッシャーマンズマーケット出展の様子

「平成21年度 北海道立工業技術センター研究成果発表会」開催

当センターの研究成果を多くの皆様にご理解頂くとともに、当センターをなお一層ご利用頂くために、7月10日、平成21年度研究成果発表会を開催しまし た。
三浦センター長の挨拶の後、「北海道立工業技術センター研究成果発表会」では、企業、大学、試験研究機関との共同研究などの成果8題を発表しました。発 表会には約80名が参加し、質問や討論が活発に行われた他、今年度は工業技術センターの見学会も行われ盛会裏のうちに終了しました。


三浦センター長の挨拶


発表風景(左)及び施設見学状況(右)

なお、発表演題と発表者は、下記のとおりです。 (○ 発表者)

1 温度測定技術と函館地域の環境対応型商品開発事例
機械電子技術科       ○村田政隆
材料技術科            高橋志郎、小林孝紀、下野功
研究開発部           田谷嘉浩
(有)鈴木自動車ボディー  ○鈴木敬介
(株)かんだ           ○神田千鶴子、神田富英

2 バイオディーゼル燃料の高品質化
材料技術科          ○小林孝紀、高橋志郎
研究開発部           田谷嘉浩
北海道立工業試験場    ○山崎幸康、上出光志、北口敏弘
(株)北海道エコシス       國田 勲、鍛冶彰男
(株)樋口              出口清司
(有)白戸電気制御        白戸孝児
みぞぐち事業(株)        溝口裕康

3 精密切削加工における工具及び被削材の微視的評価技術
材料技術科          ○高橋志郎
機械電子技術科         松村一弘
松江エンジニアリング㈱    坂井昭二、吉野順一、横田伸行
松本剛、宇都宮俊

4 イカ墨からの色素精製とその応用
研究開発部          ○田谷嘉浩
材料技術科            小林孝紀、高橋志郎
函館工業高等専門学校    上野 孝
北海道教育大学函館校    松浦俊彦
(株)道水             髙野元宏、小西英樹

5 サケトバ乾燥工程中の魚肉水分種状態に基づく最適操作設計
プロジェクト推進科      ○小西靖之
(株)ジョッキ            鶴巻明美
(株)タイヨー製作所       小笠原幸雄
寒地資源高度利用研究所   小林正義
北海道大学大学院水産科学研究院    川合祐史
北見工業大学          三浦宏一、松田弘喜
材料技術科            下野 功
プロセス技術科          菅原智明
企画事業部            宮崎俊一

6 ダッタンソバの保健効果についての研究
バイオテクノロジー科     ○鳥海 滋、大坪雅史
(有)大中山ふでむら        筆村千恵子
天使大学看護栄養学部     荒川義人、金澤康子、志賀一希

7 培養併用FISHによる迅速なサルモネラ検査法の開発
バイオテクノロジー科     ○大坪雅史、斉藤美帆、鳥海 滋
企画事業部             宮崎俊一
北海道大学大学院水産科学研究院    澤辺智雄、山崎浩司
公立はこだて未来大学      高橋信行
(株)東和電機製作所       藤原里美、澤田大剛
(株)電制               須貝保徳
日本製薬㈱             小高秀正
(財)東京顕微鏡院         伊藤 武

8 酸素濃度調節による生鮮イカの品質制御技術
食品技術科            ○木下康宣、野上智代
研究開発部              吉岡武也

「パソコンによる写真編集実技研修会」、「パソコンによるイラスト作成実技研修会」開催

函館市産業支援センターにおいて、「パソコンによる写真編集実技研修会」を7月15日、16日、8月26日、27日に、「パソコンによるイラスト作成実技研修会」を7月22日、23日、9月2日、3日にそれぞれ開催しました。 この実技研修会は、地域企業のデザイン開発力や情報発信力の強化を目的として、毎年開催しております。少人数制で質の高い研修内容であることから参加希望者が増加しているため、今年度は、これまでの2回開催から4回開催とし、延べ36名が受講しました。

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