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トピックス(H2309)
函館マリンバイオフォーラム&フェスタ2011開催
7月13日(水)ロワジールホテル函館で「函館マリンバイオクラスター ~UMI(Universal Marine Industry)のグリーン・イノベーション~」の事業内容の紹介と産学官連携の新たな発展及び産学官関係者の一層の交流を図ることを目的に、函館マリンバイオフォーラム&フェスタ2011を開催しました。
基調講演に続き、本クラスターで研究に携わる9名の研究者による最新の研究成果を発表しました。フォーラムには約200名が参加し、質問や討議が活発に行われました。引き続き開催したフェスタ(交流会)でも、これまでに生み出された数々の商品展示や新たに開発された技術の内容を紹介したほか、注目の製品や今回初お目見えの試作品も含めた試食を通じて、函館マリンバイオクラスターの取り組みを実感して頂きました。また、函館の取り組みに加え、札幌Bio-S、十勝アグリバイオクラスターの取り組みも試食を交えて紹介し、産学官の参加者が情報交換等を行いました。
発表演題と発表者は、下記のとおりです。
【基調講演】
「今後の地域イノベーション創出に向けた取組」
文部科学省 科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課長 池田貴城氏
【事業概要説明】
函館マリンバイオクラスター事業総括・公益財団法人函館地域産業振興財団 副理事長 三浦汀介
【事業内容紹介】
1 函館ブランドの強みを強化する品質評価技術
木下康宣 (北海道立工業技術センター 主任)
2 地域水産物のブランドを守る判別技術
清水健志 (北海道立工業技術センター 主任)
3 高機能成分を含有する沿岸生物資源の探索とバイオファーミング
安井 肇 (北海道大学大学院水産科学研究院 教授)
4 水産物に含まれる健康機能成分の探索
佐伯宏樹 (北海道大学大学院水産科学研究院 教授)
5 水産機能性成分の科学的エビデンス
細川雅史 (北海道大学大学院水産科学研究院 准教授)
6 海藻類の有効活用に向けての取り組みと食品利用開発
川合祐史 (北海道大学大学院水産科学研究院 教授)
7 光るホタテ貝殻の高付加価値化の取り組み
下野 功 (北海道立工業技術センター 科長)
8 ユビキタスブイを用いた海洋観測網の構築
和田雅昭 (公立はこだて未来大学 准教授)
9 水産海洋環境計測・予測システムの開発
齊藤誠一 (北海道大学大学院水産科学研究院 教授)
【まとめ】
-製品・試作品・予測される成果-
函館マリンバイオクラスター 研究統括・北海道大学大学院水産科学研究院長 嵯峨直恆
(写真左)基調講演 文部科学省 科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課長 池田貴城氏
(写真右)フォーラムの様子
(写真左)フォーラムでの成果品の展示及び試食コーナーの様子
(写真右)フェスタの様子
■■■函館マリンバイオクラスターのホームページはこちらから■■■■■■
海外出張報告
出張者 : 研究開発部 主任研究員 吉岡武也
研究開発部 プロセス技術科 科長 高村 巧
研究開発部 食品技術科 主任 木下康宣
研究開発部 食品技術科 主任 清水健志
訪問先 : 中華民国 台北市
日 程 : 平成23年6月22日~6月25日
台湾における「水産物の流通・鑑別に関する技術および市場ニーズ調査」を目的に、食品展示会であるFOOD TAIPEIの視察、並びに大学の研究者、水産流通業界団体、量販店の担当者等と面談し、聞き取り調査を行いました。
今回の調査で、台湾でも日本と同様に産地に対する意識は高く、産地判別技術のニーズがあることが確認できました。今後、台湾の大学・研究機関等への技術移転などでの連携が図れると思われ、そのためには、日本での分析手法の確立などの成果の具体化が急務であると考えます。台湾でも、水産物の生食文化が形成されており、魚肉のみならずウニなどの食利用もあります。しかし、輸送の多くは冷蔵庫への積み込みのみのようで、鮮度保持技術を末端商材に適用する例は今のところ乏しいようです。鮮度嗜好はかなり高いようで、鮮度保持技術のニーズや、これらを活用した商材流通に大きな市場性があることを実感しました。これらは、今後の当地での研究業務の糧となるものであります。
(写真左)FOOD TAIPEI会場にて国立台湾海洋大学張副教授(左から3人目)を囲んで
(写真右)city’superで陳列されている刺身商材
研修会開催
食品技術研修会「放射性物質と農水産物の安全」
日 時:平成23年6月21日(火)
講 師:北海道原子力防災専門員 林 正信氏(酪農学園大学教授 放射線生物学)
参加者:37名
放射線の照射は、発芽抑制といった農産加工の実用技術として活用されている一方、事故、災害で管理されなくなった場合の放射線と放射性物質の存在は、人々に多くの不安をもたらします。
今回の研修会は、原子力発電所の事故を強く意識した研修会で、放射線物質とはなにか?といった初歩から、放射線が、わたしたちの身近な農水産物の安心・安全に与えるリスクを考察しました。人体をはじめ農水産物への影響を正しく理解してもらうことで、風評に左右されない正しい判断力を培い、これからの食品加工における生産、企業活動の糧として頂くよう開催しました。
一般技術研修会「制御計測技術」
日 時:平成23年7月6日(水)
講 師:凸版印刷株式会社 北海道事業部 事業戦略部マーケティング戦略チーム 藤井亮司氏
参加者:15名
近年、アンテナと薄い半導体チップをカードに組み込み、電波で電源供給するパッシブタイプのRFID技術が注目されています。これまで、電界強度が制限され通信距離が短かったためにSuicaやEdyとして利用されてきましたが、最近になって技術開発が進捗しただけではなく、法規制も緩和された為、セキュリティ、トレーサビリティ及び在庫管理等において、利活用されることが多くなってきました。そこで、地域企業等がRFID技術の活用方法について理解を深めてもらうと共に、組み込み製品等の新技術開発に対する知見を得て頂く事を目的に、デモを交えたRFIDの研修会を行いました。
今回、水産加工業が盛んな函館地域での研修会ということもあり、最近開発された水中でも通信可能なRFIDを用い、水槽内に水没させた通信デモも行いました。質疑応答では、10件ほどの質疑が出され、研修後に個別相談を実施する等活発な研修会となりました。
平成23年度ものづく学習塾事業 わくわくサイエンスツアー ~実験と工場見学~
日 時:平成23年8月4日(木)
講 師:市立函館高等学校 渡辺 儀輝氏
参加者:40名 18組の親子
【科学実験講座】
「燃える気体と燃やす気体の違いってなに」
【工場見学】
北海道ガス株式会社 函館みなと工場
科学する心の育成やものづくり意識の啓発を図る為、親子(小学校3~6年生)を対象に科学実験講座と工場見学を実施しました。 いろいろなボールを使い、材質の違いによってボールがどのような動きをするか等の実験を行ったあと今回のメインテーマである気体の実験を行いました。午後からは、北海道ガス函館みなと工場を見学し、難波工場長から天然ガスがこの工場に運ばれるまでを解説していただき、その後工場を見学しました。参加児童からの活発な質問も多く、目を輝かせ、わくわく、どきどきしながら実験と工場見学をしました。今回で3回目となるこの企画は、毎回参加している親子もいる程大変好評です。
(写真左)講師 市立函館高等学校 渡辺儀輝氏
(写真右)楽しみながら実験に取り組む参加者
パソコンによる写真編集実技研修会
日 時:平成23年8月17日(水) 18日(木)
講 師:㈱グローバル・コミュニケーションズ 伊藤 智亮氏
参加者:12名
パソコンによるイラスト作成実技研修会
日 時:平成23年8月24日(水) 25日(木)
講 師:㈱グローバル・コミュニケーションズ 木戸浦康之氏
参加者:11名
Adobeフォトショップ(写真編集ソフト)・Adobeイラストレータの基本操作から応用操作までの習得を目指しそれぞれ2日間行いました。本研修会は、少人数での研修なのでわかりやすく大変好評な為、毎年開催しております。
(写真左)講師 ㈱グローバル・コミュニケーションズ 伊藤 智亮氏
(写真右)研修会の様子