Hitec newsHITEC ニュース
平成24年 3月号
こんなことができます
材料の熱特性を評価できます。
示差走査熱量測定装置 【JKA(競輪)補助事業】導入機器
示差走査熱量測定装置は、高分子系材料を中心に様々な素材、材料の熱特性(融点、比熱、転移温度など)を少量で精密に測定できる装置です。この装置を用いて、素材や材料の状態変化を昇温・降温計測することで、その材料を組み込んだ装置などの使用温度域の設定や熱に対する耐久性、信頼性の評価を行なうことができます。また本機器は、広範囲な温度域で高精度に昇・降温を制御できるため、実際に材料を使用する温度での熱特性を調べることが可能なだけでなく、医薬化粧品原料などの融点を測定することで、その原料の純度なども測定することも可能です。 この機器の用途としては、機械部品に組み込まれるゴム、プラスチック材料の熱特性の評価、化粧品、医薬品、健康食品などの熱特性の評価などに使用することが可能です。また、電子部品の樹脂部などの熱特性評価にも使用可能です。
[仕 様]
●測定温度範囲:-85~650℃
●昇温速度:0.01~400℃/分
●温度精度:±0.2℃
●比熱計算
●純度解析
※ご興味のある方は、研究開発部 材料技術科 小林までご連絡ください。
電話 (0138)34-2600
トピツクス(H2403)
株式会社日本政策金融公庫函館支店と事業連携に関する協定を締結
平成24年3月1日(木)、公益財団法人函館地域産業振興財団と株式会社日本政策金融公庫函館支店とは、事業連携に関する協定を締結しました。
【概要】
1 目的
この協定は、公益財団法人函館地域産業振興財団及び株式会社日本政策金融公庫函館支店が連携を通じて、相互の発展及び函館地域の中小企業等の活性化に貢献することを目的とする。
2 連携事項
(1)中小企業等への支援(技術、創業、経営、資金、販売等)
(2)中小企業等への情報提供に関すること
(3)展示会・商談会に関すること
(4)知的財産に関すること
(5)その他函館地域の中小企業等の活性化に関すること
第4回「ものづくり日本大賞」優秀賞受賞
当センターが技術支援を行った株式会社コーノのHPH(熱源を内蔵したFF真空パネル暖房装置)の開発において、研究開発部田谷主任研究員と小西プロジェクト推進科長を含む7名のグループが第4回「ものづくり日本大賞」優秀賞を受賞しました。
ものづくり日本大賞とは
「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきた「ものづくり」を着実に継承し、さらに発展させていくために経済産業省、文部科学省、厚生労働省および国土交通省の4省連携により、平成17年8月に創設され、2年に一度開催している表彰制度です。
受賞理由:小型バーナーを内蔵し、ヒートパイプの原理を応用し内部を減圧することにより、ポンプなどを用いずパネル全面を瞬時に均一にあたためることができる、世界初の暖房機構装置を開発した。暖房に必須であった、大型ボイラーや温水循環用ポンプなどの機械設備室が不要となり、一台ごとの個別設置や個別暖房運転が可能となり、このため機械設備室などを用いず、自然対流と輻射による優しく健康面に良好であるパネル暖房機の小中学校設備や福祉施設などへの設置を可能とした。
(経済産業省 北海道経済産業局HPより抜粋)
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海外出張報告
出張者:企画事業部 部長 吉野博之
研究開発部 主任研究員 吉岡武也
科学技術コーディネータ 大久保征二
訪問先:シンガポール
日 程:平成24年1月29日~平成24年2月4日
シンガポールにおける市場調査及びアンテナショップの視察を目的に下記の企業、事務所を訪れ担当者と面談し、聞き取り調査を行いました。
①JETROシンガポール:地域情報ブリーフィング
②高島屋シンガポール:現地スーパーマーケット(日系)調査
③伊勢丹シンガポール:現地スーパーマーケット(日系)調査
④Creative Food Concept:レストラン(日系)の経営状況、日本食品の輸入状況調査
⑤Kirei Japanese Food Supply:日本食品の輸入状況調査
⑥明治屋シンガポール:道産品アンテナショップ視察、食品、化粧品などの市場調査
⑦Trafico Norte(苫小牧北総港運系列):海運状況一般の状況調査
⑧Zeni Lite Buoyシンガポール:営業状況把握及びユビキタスブイ拡販打ち合わせ
⑨Kanazin Japan シンガポール:ラーメンの生産、営業状況把握及び工場見学
⑩Hitachi High-Technologies シンガポール:現地社員の日本食品嗜好調査
今回の調査で、函館マリンバイオクラスターの成果品のマーケットとしてシンガポールは今後有望である感触を得ました。しかしながら、競争も今後さらに激しくなるので的確な製品のコンセプトと価格設定、対象マーケットを周辺諸国へも広げる工夫などが必要だと感じました。
(写真左)ISETANで販売されている函館産塩辛(写真右)アンテナショップでの海藻製品
平成23年度ものづくり学習事業 わくわくサイエンスツアー
●ワクワク実験、ドキドキ工場見学●
開催日:平成24年1月11日(水)
講 師:市立函館高等学校 物理教諭 渡辺儀輝 氏
場 所:北海道立工業技術センター研修室
参加者:14組の親子
【科学実験講座】
(1)水性インクの中身を調べよう
(2)植物ケナフを使って再生はがきを作ろう
【工場見学】
株式会社道新総合印刷 函館工場
(北斗市萩野33-69)
次代の日本を担う青少年を対象に、楽しみながら科学に接する第4回「科学実験講座」と「ものづくり企業見学会」を開催し、14組の親子32名が参加しました。科学実験では、水性インクをろ紙に色付けし水分で分解し、各色がどのように調合されているか、また紙すきセットを使い、紙を作成し厚さ、撹拌状態の差による強度の変化等を実験しました。午後からは、道新総合印刷函館工場に行き、高速輪転機で新聞を印刷して発送する様子とビデオやパネルで北海道新聞社と函館工場の業務について詳しく説明をしていただきました。
お知らせ
「北海道フード・コンプレックス国際戦略統合特区(HFC特区)の指定について
北海道経済連合会、北海道、札幌市、江別市、函館市、帯広市、十勝管内全18町村は、平成23年9月30日に共同で「北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区(HFC特区)の申請を国に対して行いましたが、このたびHFC特区は国から国際戦略総合特区としての指定を受けました。
「北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区」趣旨
北海道の農業および漁業生産額は全国1位を誇り、また食関連の研究力、ブランド力にも優れている。特に食関連の大学・試験研究機関が集積する札幌地区、帯広・十勝地区、函館地区が総合特別区域に指定されることで、世界レベルの研究を促進し、農水産物の生産基盤の強化や食の高付加価値化により北海道の国際競争力を高め、東アジア等への輸出の拡大を目指します。
本特区において、函館市は「水産物の付加価値向上研究開発拠点」として位置づけられています。
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JKA(競輪)補助事業導入機器のご紹介
【JKA(競輪)補助事業】により導入した試験分析機器を、地域企業や起業を目指す方に広く開放していますので、ご活用ください。
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公益財団法人函館地域産業振興財団めるまが 配信中
公益財団法人函館地域産業振興財団では、新事業創出による地域経済の活性化を目的として、地域企業における研究開発、技術水準の高度化、起業化推進等に対する各種資金助成事業や技術支援事業、人材育成事業などを行っており、2か月に1度「めるまが」を配信して、最新情報、研修会開催案内等をお届けしています。是非、ご登録ください。
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