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トピックス(H2406)

平成24年度北海道立工業技術センター研究成果発表会開催

5月17日(木)ロワジールホテル函館で工業技術センター研究成果発表会を開催しました。三浦センター長の開会挨拶に続き、企業や大学との共同研究などの成果8題を発表した他、クルマバソウアイスクリーム、八雲町ブランド味噌、タマフクラ、しゃぶしゃぶ昆布の試食、試作品や開発事例のパネル展示を行い、来場者の皆様からたくさんの貴重なご意見をいただきました。今後の研究開発の参考とさせていただきます。引き続き開催した交流会でも産学官の参加者が情報交換等行いました。

発表演題と発表者は、下記の通りです。

1 ウガノモクの簡単な脱ヒ素加工の技術開発
青木 央 (食産業技術支援グループ)

2 ホソメコンブの高鮮度保持技術の開発と商品化例
木下 康宣(食産業技術支援グループ)

3 ヒト血糖値上昇抑制効果を有するだったんそば麺の開発
大坪 雅史(食産業技術支援グループ)

4 クルマバソウを利用した乳製品の開発
鳥海 滋 (食産業技術支援グループ)

5 X線を利用した材料の分析と活用事例報告
下野 功 (ものづくり技術支援グループ)

6 乾燥農産物の風味及び製品色の定量的設計技術の開発
小西 靖之(応用技術支援グループ)

7 放電プラズマ焼結法を用いた超硬合金の作製と製品への応用
高橋 志郎(ものづくり技術支援グループ)

8 無機EL発光シートの三次元成形及び性能評価
菅原 智明(応用技術支援グループ)

(写真左)成果発表会の様子(写真右)多くの人で賑わった試食コーナー

海外出張報告

出張者:専務理事     猪飼秀一
研究開発部 部長 宮原則行
研究開発部 応用技術支援グループ 小西靖之
研究開発部 食産業技術支援グループ 木下康宣
研究開発部 食産業技術支援グループ 清水健志
訪問先:台北市 基隆市 (台湾)
日 程:平成24年3月5日~平成24年3月8日

研究交流協定を締結している台湾海洋大学の研究者と研究交流、日台間の貿易事情や市場・技術ニーズ調査、函館マリンバイオクラスターの研究推進を図る事を目的に台湾を訪問しました。
台湾海洋大学では、当財団の業務及び函館マリンバイオクラスター事業の取り組み内容への理解を深めてもらうと共に、乾燥・判別・流通技術などについて有意義な議論を行うことができました。台北市日本工商会、聯和徐購有限公司、新光三越、雙連市場を訪れ、貿易事情調査、物流環境・技術ニーズ調査、市場調査を行い、台湾・日本国内とのネットワークの広さ、日本と同等の物流環境が整備されていること等を知ることができました。また生鮮・冷凍水産物の流通で必須となる保冷システムの発達や個配ビジネスの発展性も感じ、今後のマーケットとして有力であることを実感し、大変有益でした。

(写真左)台湾海洋大学での研究交流(写真右)雙連市場で売られているイカの様子

出張者:研究開発部 応用技術支援グループ  小西靖之
訪問先:パリ
日 程:平成24年4月23日~平成24年4月28日

International Conference on Food Engineering and Biotechnology(ICFEB2012)に参加し、函館マリンバイオクラスター事業の成果の公表を行うと共に関連技術の技術調査を行いました。
ICFEB 2012は、食品工学及びバイオテクノロジー関連の国際会議で食品工学に関する報告も多数行われます。函館マリンバイオクラスター事業の成果の公表は、4月25日のFood セッションで「Visualized Characterization of Molecular Mobility for Water Species in Foods」のタイトルで、様々な食品の脱水工程中の水分種状態動特性を-30℃~30℃の範囲で強制的な温度変化操作を行ったときのNMR相関時間を指標に評価し、食材ごとの特徴付けを行った評価技術の報告を行いました。聴衆者からは、評価結果の食品加工への具体的な応用性、食品水分種の束縛性と品質の相関性、食品品質の評価方法などの様々な質疑があり、関連研究者からも注目されました。また、関連技術としては、農産物を中心とした乾燥温度、保存温度の機能性成分や品質への影響評価の報告が多数あり、評価技術などについての情報を得ることが出来ました。これらの関連技術は、今年度の取り組みに一部反映させる予定です。

(写真)国際会議の報告会場