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トピックス
海外出張報告
出張者 : 研究開発部 食産業技術支援グループ 研究主査 木下康宣
訪問先 : バリ(インドネシア)
日 程 : 平成25年4月20日(土)~4月27日(土)
第21回 International Seaweed Symposiumに参加し、「地域イノベーション戦略支援プログラム(グローバル型)」にて開発した褐藻の品質評価技術に係わる成果を公表し、その普及を図り、関連技術の研究状況調査のためバリを訪問しました。
第21回International Seaweed Symposiumは、世界50カ国からおよそ1,000名が参加しました。参加者は、政府・大学・企業などの研究者のみならず、海藻の生産や食品・工業製品への利用を行っている企業の方も多く、藻類の利用に係わる活発な議論が行われました。
今回、ポスターセッションにて成果の公表を行いましたが、評価法の産業利用、海藻の保存性を高めるための要素、褐藻以外の海藻の評価技術などについての質疑を受け、関連研究者の注目内容を把握することができたと同時に、提案する技術の普及、啓発を進めることができ、大変有意義でした。また、会期中日にエクスカージョンが企画され、海藻の養殖環境が視察できるコースに参加し海藻生産の関連技術を調査しました。海藻利用では、環境に負荷をかけない持続的生産が注目されており、地理的環境の活用も今後の重要な要素の一つであることを学びました。今後の取り組みのなかで、さらなる商材開発に求められる知見収集を進めていきたいと考えています。
(写真左)ポスター発表中の木下研究員(右) (写真右)バリの海藻養殖の様子
平成25年度北海道立工業技術センター研究成果発表会開催
平成25年度事業計画から
分 野
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研究開発テーマ
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研究の概要
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実施年度
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ものづくり
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食料品製造業における工学的インプルーブを適応した自動化に関する調査研究
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少量多品種生産が多く生産効率を考慮した包括的機器等の検討がされていないという食品製造業の生産性向上に関する問題点を、工学的側面から解決するために、主に水産食料品製造業を対象として、生産品に関連する製造工程を中心に、工学的インプルーブを適応した工程の自動化実現に向けた検討を行う。
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H23~25
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水環境における光応用技術の産業利用に関する研究
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光応用技術を水中でも利用可能とするため、産業の現場で想定される様々な外乱要因を検討し、水中環境特有の固定方法や電源確保、伝送仕様等、多くの要求項目を満たした計測制御に利用可能なモジュールを試作し、水環境下での光応用技術の産業利用について検討する。
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H25~27
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機能性加工工具材料の開発
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既存の超硬工具が抱える問題点の解決を目的に、これまでに開発を行ってきた機能性耐摩耗工具材料を発展させた刃物材料の設計・開発を行う。材料製造プロセスには、これまで培ってきた粉末冶金に関する技術を更に発展させて適用し、最終的には実際の加工工具の開発・製造を行う。
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H24~26
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応用技術
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バイオマスを利用した高分子材料の開発
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バイオマスからバイオエタノールへの変換などのアルコール製造の研究が広く行われているが、エネルギー収支的にはより高付加価値な変換が必要となる。そこで、道南圏のバイオマスについて調査し、バイオマスの変換技術を確立し、バイオマスの高分子化技術を開発する。
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H23~25
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真空技術による半導体薄膜の低温成膜プロセスに関する研究
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機能性半導体材料として硫化亜鉛系、酸化亜鉛系材料を選び、工業的に重要な成膜法であるスパッタ法を用いて成膜を試みる。成膜した試料の構造解析や電気的・光学的特性測定結果から、薄膜や成膜プロセスを評価し、低温成膜への応用の可能性について検討する。
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H24~26
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食品加工プロセスにおける品質評価手法に関する研究
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海藻などを添加素材として用いた新規食品の開発では、添加素材の加工特性の把握が重要である。そこで、麺・菓子・パン類など、その応用範囲が広い小麦粉素材に海藻類が添加された新規商品を想定し、それらの加工特性・製品特性などを水分種状態を指標として検討し、評価手法の構築を目指す。
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H23~25
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食産業
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食品の微生物制御に関する研究開発
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食品の微生物制御技術は抗菌性物質、水分活性コントロール等、様々あるが、単独で適用した場合の効果は概ね低い。そこで、ハードルテクノロジー理論に基づいて、食品の各種の微生物制御技術の複合化を行い、特にready-to-eat食品の微生物制御効果の向上を図る。
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H23~25
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地域農水産資源の機能性探索に関する研究
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地域に特徴的な農水産資源(食品素材、加工品・加工副産物、未利用資源等)を調査し、機能性研究による高付加価値化が見込まれる候補素材を選定する。候補素材を対象としてin vitroの各種生理機能性評価を行うことにより新たな機能性の探索を行い、機能性に特徴を持った食品の開発を目指す。
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H23~25
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地域伝統食品の品質向上に関する研究開発
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イカ・昆布など、素材の異なる地域伝統食品について、それぞれに適した迅速な微生物学的品質評価法を開発するため、DNA抽出などの試料調製法について検討する。また、従来の加工方法について、原料比や熟成の期間・温度などと微生物学的品質との関連についてDNA分析法を用いて調べる。
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H23~25
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地域消費型農水産資源の利用に関する研究開発
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地域における多様な水産資源の漁獲流通状況を整理し、栄養成分や保存特性の特徴を把握すると共に、地域差や季節変動の情報を得、その特性を活かした利活用法を探る。
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H24~26
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分 野
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研究開発テーマ
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研究の概要
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実施年度
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食産業
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北海道の香草の加工利用に関する研究開発
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香草の香気発揚のための前処理条件を萎凋や発酵などの茶の製造工程を参考に検討するとともに、蒸熱や乾燥処理による不快臭(草の青臭さ)除去に関する検討も行う。これらの検討を踏まえ、最もシンプルな加工食品としてお茶の試作例示や、スイーツ等への適用を検討する。
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H25~26
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ものづくり
応用技術
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低温焼結技術の最適化による金属ナノ粒子ペーストの産業化支援研究
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地元企業から提供を受けた金属ナノ粒子ペーストを用い配線プリント試験を行い、その特性について評価する。配線基板には、ガラスエポキシやカプトンフィルムを用い、これらの基板に熱的損傷を与えず、金属ナノ粒子の酸化、ペースト溶媒残留のない、低温焼結条件について検討する。
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H25~26
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区 分
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分 野
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テーマ
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定員
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実施時期
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一般
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短期
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共通
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研究成果発表会
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129名
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5月30日
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食産業
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第1回食産業技術研修会
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30名
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9月
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ものづくり
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搬送・伝動ベルトの選定とメンテナンス
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20名
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6月26日
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応用技術
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現場に役立つ簡易型環境分析
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15名
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10月
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食産業
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第2回食産業技術研修会
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40名
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2月
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実 技
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応用技術
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フーリエ変換赤外分光光度計による材料分析
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5名
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2月
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個 別
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共通
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5分野 × 10回
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随時
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