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「平成21年度 北海道立工業技術センター研究成果発表会」開催
当センターの研究成果を多くの皆様にご理解頂くとともに、当センターをなお一層ご利用頂くために、7月10日、平成21年度研究成果発表会を開催しまし た。
三浦センター長の挨拶の後、「北海道立工業技術センター研究成果発表会」では、企業、大学、試験研究機関との共同研究などの成果8題を発表しました。発 表会には約80名が参加し、質問や討論が活発に行われた他、今年度は工業技術センターの見学会も行われ盛会裏のうちに終了しました。
なお、発表演題と発表者は、下記のとおりです。 (○ 発表者)
1 温度測定技術と函館地域の環境対応型商品開発事例
機械電子技術科 ○村田政隆
材料技術科 高橋志郎、小林孝紀、下野功
研究開発部 田谷嘉浩
(有)鈴木自動車ボディー ○鈴木敬介
(株)かんだ ○神田千鶴子、神田富英
2 バイオディーゼル燃料の高品質化
材料技術科 ○小林孝紀、高橋志郎
研究開発部 田谷嘉浩
北海道立工業試験場 ○山崎幸康、上出光志、北口敏弘
(株)北海道エコシス 國田 勲、鍛冶彰男
(株)樋口 出口清司
(有)白戸電気制御 白戸孝児
みぞぐち事業(株) 溝口裕康
3 精密切削加工における工具及び被削材の微視的評価技術
材料技術科 ○高橋志郎
機械電子技術科 松村一弘
松江エンジニアリング㈱ 坂井昭二、吉野順一、横田伸行
松本剛、宇都宮俊
4 イカ墨からの色素精製とその応用
研究開発部 ○田谷嘉浩
材料技術科 小林孝紀、高橋志郎
函館工業高等専門学校 上野 孝
北海道教育大学函館校 松浦俊彦
(株)道水 髙野元宏、小西英樹
5 サケトバ乾燥工程中の魚肉水分種状態に基づく最適操作設計
プロジェクト推進科 ○小西靖之
(株)ジョッキ 鶴巻明美
(株)タイヨー製作所 小笠原幸雄
寒地資源高度利用研究所 小林正義
北海道大学大学院水産科学研究院 川合祐史
北見工業大学 三浦宏一、松田弘喜
材料技術科 下野 功
プロセス技術科 菅原智明
企画事業部 宮崎俊一
6 ダッタンソバの保健効果についての研究
バイオテクノロジー科 ○鳥海 滋、大坪雅史
(有)大中山ふでむら 筆村千恵子
天使大学看護栄養学部 荒川義人、金澤康子、志賀一希
7 培養併用FISHによる迅速なサルモネラ検査法の開発
バイオテクノロジー科 ○大坪雅史、斉藤美帆、鳥海 滋
企画事業部 宮崎俊一
北海道大学大学院水産科学研究院 澤辺智雄、山崎浩司
公立はこだて未来大学 高橋信行
(株)東和電機製作所 藤原里美、澤田大剛
(株)電制 須貝保徳
日本製薬㈱ 小高秀正
(財)東京顕微鏡院 伊藤 武
8 酸素濃度調節による生鮮イカの品質制御技術
食品技術科 ○木下康宣、野上智代
研究開発部 吉岡武也
北海道立工業技術センターと北海道大学大学院水産科学研究院は、「連携・協定」に関する協定を締結しました。
6月10日(水)、北海道立工業技術センターと北海道大学大学院水産科学研究院は、「連携・協力」に関する協定を締結しました。北大水産科学研究院の院 長室で行われた調印式には、北海道立工業技術センター三浦汀介センター長、北海道大学大学院水産科学研究院原彰彦院長の外関係者が出席し、調印式が執り行 われました。
工業技術センターでは、これまで地域のものづくり技術の高度化(支援)により、地域産業の振興を図り、地域経済の発展に寄与することに努めてきました。 その中で当センターと北海道大学大学院水産科学研究院の両者は、これまでも多くの共同研究を実施してきており、最近では、都市エリア産学官促進事業で多く の成果を上げてきました。
今回の連携協定を切っ掛けにして、今後、大学の持つ研究シーズと工業技術センターの持っている地域企業との繋がりや商品化・事業化に関するノウハウをうまくマッチングさせ、これまで以上に地域産業の発展に貢献するものと期待されています。
≪連携協定の概要≫
1.目的
両機関が行う研究活動全般における交流及び連携を推進し、相互の学術研究の一層の進展と地域産業の発展に寄与することを目的とする。
2.連携協定事項
(1)研究交流に関すること。
(2)人材交流に関すること。
(3)研究施設の相互利用に関すること。
(4)その他両機関が必要と認めること。
研究交流に関しては共同研究の推進、人材交流に関しては研究員や学生を相互に受け入れること、施設の相互利用に関してはお互いの施設や機器の有効活用ですが、詳細については、今後、連携協議会を設置して詰める予定です。
一般技術研修会「JAS法食品表示について−表示制度と科学的検証技術−」開催
近年、食品業界では原料の名称や産地に関する誤認表示が問題となっており、食品関連事業者は正確な表示が求められています。食品の表示制度についての理 解を深めていただくことを目的に、10月31日、北海道立工業技術センターにおいて、(独)農林水産消費安全技術センター(FAMIC)表示監視部の高嶋 康晴氏を講師として「JAS法食品表示について−表示制度と科学的検証技術−」と題した研修会を開催しました。
前半は、生鮮食品や加工食品における表記方法のガイドライン、平成20年4月に義務化となった業者間取引に関する表示制度、農林水産省における食品表示 の監視体制などを解説されました。後半は、FAMICが監視業務の中で実際に使用している遺伝子(DNA)分析や元素分析による食品原料の種や産地の判別 技術を紹介されました。本研修会には食品製造業を中心として35名が参加し、講演終了後に自社製品の表示方法についての質問などがあり、熱心に受講されていました。
実技技術研修会「材料分析テクニカルセミナー」開催
機械金属造船および電子部品産業など、ものづくり企業に材料分析に関する知識を深めていただき、その知識を自社の技術開発や技術改良に活用していただく ことを目的に、11月12日から14日までの3日間、北海道立工業技術センターにおいて「材料分析テクニカルセミナー」を開催しました。
1日目は材料の成分分析手法としてよく用いられる蛍光X線分析法の実習を行い、この分析法の特徴と分析限界について解説しました。2日目は走査型電子顕 微鏡を用いた材料の微小部観察の実習を行い、ミクロの世界の分析について解説しました。3日目は材料の結晶構造に関する情報が得られるX線回折法の実習を 行い、この分析法で何が分かるかについて解説しました。本セミナーには地元企業の7名が参加し、分析機器の操作を交えた材料分析に関する3種類の方法につ いて熱心に受講されました。
「第22回北海道技術・ビジネス交流会」へ出展
11月13日、14日にアクセスサッポロで開催された「第22回北海道技術・ビジネス交流会」に、「はこだて21ビジネス交流ゾーン」を設けて北海道立工 業技術センターの研究成果、文部科学省の「都市エリア産学官連携促進事業」のパネルや成果品、函館地域の企業9社の製品等を出展しました。
この交流会は、新たなビジネスチャンス創出の場を目指した道内最大規模の展示会であり、今回は道内の237(255小間)の企業・団体・大学・研究機関 が出展し、入場者は昨年より大幅に増えて18,130名でした。函館地域産業振興財団は企業の市場販路拡大を目的に毎年出展しており、参加企業からビジネ スに繋がった、商品のPRができた等の意見があり、大きな成果が得られました。
「はこだて21ビジネス交流ゾーン」出展品一覧 | |
企業等 | 主な出展品 |
㈲エイトファーム | 無臭地帯フラボ(消臭剤)他 |
㈱エルフィン | ペーパーライト・ネオ等のEL関連商品 |
加藤組土建㈱ | 重金属を含む土壌の改良材、環境共生LED照明 |
国産製菓㈱ | モツチーノ、きびだんご、昆布餅等 |
㈱コーノ | ヒートサイフォンパーマネントヒーター(HPH) |
㈱シンプルウェイ | 8㎜フィルム等の編集・デジタル化ビジネス |
函館酸素㈱ | 液体窒素凍結保存容器、手のひらサイズの各種ガスボンベ |
㈲パテントワークス | ReBNA(鼻呼吸をサポートするトレーニングマスク) |
㈱ハンダ | ホイール風船膨らませ販売機、シンクピア |
函館地域産業振興財団 | 共同研究等 ・だったんそば(㈲大中山ふでむら) ・セグメントEL(㈱函館セコニック) ・ナマリフリー弾頭(㈱フジワラ) 都市エリア事業 ・かごめ昆布関連商品 ・イカ墨を原料とした可食性インク ・迅速細菌検査システム 地域新生コンソーシアム事業 ・「観察・化学分析・電気特性測定が同時に可能なX線顕微鏡の開発」 |