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「北海道立工業技術センター研究報告 第15号 平成30年」が完成
「北海道立工業技術センター研究報告」がございます。ご希望の方はご連絡ください。無料で提供しています。
【お問い合わせ】公益財団法人函館地域産業振興財団 研究開発部研究支援課
℡(0138)34-2600
(写真)北海道立工業技術センター研究報告
2019年度北海道立工業技術センター研究成果発表会開催
日 時:2019年5月23日(木)13:30~17:00
場 所:フォーポイントバイシェラトン函館
参加者:146名
5月23日(木)にフォーポイントバイシェラトン函館において工業技術センター研究成果発表会を開催しました。三浦センター長の開会挨拶に続き、企業や大学との共同研究などの成果8題を発表しました。発表会では、同時にコンブ調理品、レトルト焼きホッケ、秋サケ刺身の試食品、呼吸トレーニングマスクの紹介、食品用の冷凍技術に特化した新しいブライン凍結装置の紹介や(地独)北海道立総合研究機構 食品加工研究センターの「うま味強化チーズ製造のための独自乳酸菌の探索・選抜」に関するポスターの展示を行いました。来場の皆様からは多くの質問や貴重な意見が寄せられ、今後の研究開発に生かされることが期待されます。引き続き開催した交流会にも、多数の皆様にご参加いただき、活発な情報交換が行われるなど、研究成果発表会は盛会裏に終了しました。
*****研究成果発表会プログラム*****
1.道産カボチャ冬季安定供給のための貯蔵実証の取り組み
鳥海 滋(食産業技術支援グループ) 大久保彰之(一般財団法人北海道食品開発流通地興)
市場から国内産カボチャが品薄になる冬季に、道産カボチャを流通させるための貯蔵実証実験を行いました。その戦略や、貯蔵中のカボチャの成分分析結果など、厚沢部町カボチャ生産者・流通業者らと連携した取り組みを紹介しました。
2.春採り真昆布の健康機能性に関する研究開発
木下康宣(食産業技術支援グループ)
近年、食を通した健康増進への関心が高まりをみせています。本発表では、道南産真昆布について、最近明らかになった健康機能性に係る知見及び、北海道庁が創設した健康志向ブランド「ヘルシーDo」の認定商品開発に効果的な利用加工技術を紹介しました。
3.「痩せウニ」の付加価値向上を目的とした人工餌料の開発の取り組み
清水健志(食産業技術支援グループ) 今村聖祐(株式会社北清)
近年、道南地域の海域では、天然海藻の減少に伴い身入りの悪い「痩せウニ」が増えています。そこで本研究では、短期蓄養による「痩せウニ」の身入り改善を目的とした人工餌料の開発に取り組んだので紹介しました。
4. スラリーアイスの冷却効果を利用した冷凍刺身商材の開発
吉岡武也(食産業技術支援グループ) 稲田孝明(産業技術総合研究所)
急冷効果を持つスラリーアイスを予備冷却に応用して、地域の漁業者、出荷業者が連携して高品質なシロザケ冷凍刺身商材を開発しました。技術の普及を目的とした様々な条件での魚体冷却効果の伝熱シミュレーションを行いました。
5.食品用ブライン凍結装置の実用化にむけた取り組み
小林孝紀(応用技術支援グループ)
開発した食品用ブライン凍結装置の実用化に向けて、食品の冷却プロセスの検証による評価を行い、ブライン冷却条件を最適化しました。本発表では、実施した取り組みについて報告しました。
6.AI会話アプリを活用した町内活性化サポートシステムの研究開発
松本陽斗(ものづくり技術支援グループ) 前多良則(株式会社コムテック2000)
少子高齢化が進む現代社会では高齢者向けIoTサービスの需要が高まっていますが、多くの課題があります。その課題解決に向けて、AI会話アプリを用いた町内声掛けサポートシステムの開発及び検証を実施しました。本発表では、その内容について報告しました。
7.水素吸蔵合金アクチュエータを用いたビニルハウス側面開閉装置の開発
松村一弘(ものづくり技術支援グループ) 吉田 晋(東光電機工業株式会社)
ビニルハウスでは側面・褄面・天面などに設置した換気窓を開閉して温度調節を行いました。ハウス内の温度変化をエネルギーとして、側面窓を無電源で自動開閉する水素吸蔵合金アクチュエータを用いた装置の開発について報告しました。
8.地域資源を活用した戦略的研究開発 ~地域資源の見方・活用の考え方~
下野 功(応用技術支援グループ)
近年、多くの市町村では、地域資源を活用した新製品の開発及び新産業の創出を産業振興の基軸として取り組み、当センターでも事業の重点項目としてこれを支援しています。本発表では、軽石とホタテ貝殻を事例に、地域資源の見方・活用の考え方について考察しました。
(写真)研究成果発表の様子
(写真)試食・展示等の様子
工業技術センター見学の申し込みを随時受け付けしております。
皆様、お気軽に見学にお越しください。
(写真)北海道立工業技術センター展示ホール
※共同研究・技術相談成果品等多数展示しております。
【お問い合わせ】公益財団法人函館地域産業振興財団 研究開発部研究支援課
℡(0138)34-2600
工業技術センターでは個別技術研修を行っています。
企業などの技術的課題の多様化に対応するため、個別密着型で、かつ技術移転を重視した個別の技術研修を行っております。食品の加工・品質評価、工業材料・部品等の試作・評価、測定・試験用機器の活用方法など個々の技術ニーズに対応いたしております。
【開催日】随時
【場 所】北海道立工業技術センター
【受講料】無料
【お問い合わせ】公益財団法人函館地域産業振興財団 工業技術センター研究開発部
℡(0138)34-2600
「平成29年度北海道立工業技術センター業務報告」
北海道立工業技術センターの平成29年度の活動状況をまとめた「北海道立工業技術センター業務報告」がございます。ご希望の方はご連絡ください。無料で提供しています。
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℡(0138)34-2600
(写真)平成29年度北海道立工業技術センター業務報告
「北海道立工業技術センター研究報告 第15号 平成30年」が完成
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(写真)北海道立工業技術センター研究報告
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(写真)北海道立工業技術センター展示ホール
※共同研究・技術相談成果品等多数展示しております。
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「平成29年度北海道立工業技術センター業務報告」が完成
北海道立工業技術センターの平成29年度の活動状況をまとめた「北海道立工業技術センター業務報告」ができました。ご希望の方はご連絡ください。無料で提供しています。
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企業などの技術的課題の多様化に対応するため、個別密着型で、かつ技術移転を重視した個別の技術研修を行っております。食品の加工・品質評価、工業材料・部品等の試作・評価、測定・試験用機器の活用方法など個々の技術ニーズに対応いたしております。
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【場 所】北海道立工業技術センター
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平成30年度「北海道新技術・新製品開発賞」開発奨励賞受賞
当センターが技術支援を行った株式会社仁光電機のゼニガタアザラシの忌避技術、株式会社イリエ船橋商店の北海道駒ケ岳の軽石を活用した魚の塩干品「北海道・鹿部 軽石干し」、ひやま漁業協同組合江差ナマコ協議会販売促進部フリーズドライナマコ「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」が平成30年度北海道新技術・新製品開発賞(主催北海道)の開発奨励賞を受賞しました。
以下北海道ホームページより抜粋
・制度の概要
北海道では本道工業等の技術開発を促進し、新産業の創出や既存産業の高度化を図るため、平成10年から道内の中小企業者等が開発した優れた新技術・新製品に対し北海道新技術・新製品開発賞表彰を行ってきました。これまで、食品加工や機械金属などのものづくり分野で、特色ある技術や製品を表彰しています。
・表彰の対象
表彰年度の前々年度以降に開発や商品化された、新規性、独創性が高い新技術・新製品
(その一部を構成する原材料や部品、中間製品を含みます。)
■ものづくり部門 開発奨励賞■
株式会社仁光電機
ゼニガタアザラシの忌避技術
【新技術・新製品の概要、特徴】
ゼニガタアザラシが定置網に入り込んでサケを捕食する食害を防止するため、サケは逃げず、アザラシが忌避する性能を有する超音波照射技術
*****工業技術センター研究開発部ものづくり技術支援グループ村田研究主査コメント*****
本技術は、特定の周波数の超音波を用いて、サケの定置網漁に甚大な漁業被害をもたらすゼニガタアザラシ(準絶滅危惧種)に対する忌避技術です。この技術は、観光資源の希少種と水産業の共生を図る技術として、平成26年度から株式会社仁光電機、北海道立工業技術センター、東京農業大学等が連携して研究開発に取り組み、超音波周波数の特定や制御方法を検証し続け、平成29年に定置網漁での実証試験で忌避効果の可能性が認められました。この技術は、サケ漁の食害低減に寄与することで、北海道の特産物の安定確保に資するものと考えております。
(写真)超音波照射装置(環境省請負業務)
■食品部門 開発奨励賞■
株式会社イリエ船橋商店
北海道駒ケ岳の軽石を活用した魚の塩干品「北海道・鹿部 軽石干し」
【新技術・新製品の概要、特徴】
地域資源である駒ケ岳の軽石の吸水力を活用し、うま味成分を多く残すための脱水技術を用いた魚の塩干品
*****工業技術センター研究開発部食産業技術支援グループ清水研究主査コメント*****
本製品は、鹿部町の地域資源である軽石と水産物を活用した新規、且つ高品質な塩干品です。水産業が基幹産業である鹿部町には、活火山・北海道駒ケ岳から噴出された吸水性の高い軽石が豊富に存在します。「この軽石と新鮮な魚で美味しい塩干品を作れないか」という鹿部町製品開発研究会のコンセプトから「北海道・鹿部 軽石干し」が誕生しました。本製品の特徴は、①魚を吸水性の高い軽石に埋めることで脱水した他に例のない塩干品というだけではなく、さらに、②鮮度低下と伴に減少する旨味成分「イノシン酸」を多く残すための工夫として、冷蔵(5℃以下)、且つ短時間(一日以内)での脱水技術を確立して開発された塩干品です。開発にあたっては、北海道立工業技術センターが有する技術開発力、鹿部町製品開発研究会の企画力、Royal Hotelみなみ北海道鹿部料理長等による評価力が生かされています。
(写真)北海道・鹿部 軽石干しのホッケ、ソウハチ、イワシ
■食品部門 開発奨励賞■
ひやま漁業協同組合 江差ナマコ協議会販売促進部
フリーズドライナマコ「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」
【新技術・新製品の概要、特徴】
干しナマコの製造を従来の天日乾燥から凍結乾燥に変更することで、成分変化を極力抑制した新しいナマコ製品
***** 工業技術センター 研究開発部 応用技術支援グループ 小西研究主幹コメント *****
本製品は、北海道内でも高品質なことが知られている江差産ナマコを用い、フリーズドライ(FD)製法を用いた国内初の乾燥ナマコです。乾燥ナマコの新たなニーズや付加価値向上を目的に開発製品に取り組み、FD製法を用いることにより乾燥品の見た目の大きさが大きいこと、復水時間が従来・天日乾燥ナマコに較べ大幅に短時間化することが特徴です。このフリーズドライナマコは、これまでの乾燥ナマコを用いている中華料理のシェフから高い評価を得ていますが、まだナマコを使ったことのないフレンチやイタリアンのシェフからも洋食に使えるとの評価を得ています。乾燥品の大きさが大きいことから、東南アジアからのインバウンドの旅行客からも大変注目されており、まずはそれら旅行客に向けたお土産品として商品化・販売を開始しています。良質な素材と新たな発想・技術を取り入れた北海道を代表する海外に向けた水産加工品になることを期待しています。
(写真左)「フリーズドライナマコ」
(写真右)「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」製品例
(写真)受賞された方々
(写真左より) 工業技術センター村田研究主査
株式会社仁光電機代表取締役柏谷和仁氏
辻泰弘副知事
株式会社イリエ船橋商店代表取締役船橋敦子氏
工業技術センター清水研究主査
工業技術センター阿部副センター長