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FOOMA JAPAN 2022(国際食品工業展)アカデミックプラザでの成果公表

日 時:令和4年6月7日(火)~10日(金)

場 所:東京ビッグサイト

 

令和4年6月7日~10日に東京ビッグサイトで開催されたFOOMA JAPAN2022(国際食品工業展)のアカデミックプラザで、当センターの小西部長・塩原研究員と木下研究主査の2件の研究成果を公表しました。FOOMA JAPANは食品機械・装置や関連機器に関する国内最大級の規模の展示会で、その中に大学や研究機関が最先端の研究を発表する場として「アカデミックプラザ」が開催されました。今年度は国内38研究室の報告が行われ、当センターからは、以下の2つの報告を行いました。

 

小西部長・塩原研究員

「食品乾燥操作の最適設計 -水分状態を指標とした高品質で効率的な乾燥工程設計-」

木下研究主査

「緑黄色海藻のすすめ -成分情報を活用した海藻資源の新たな利用価値の創出-」

 

報告はポスター説明と口頭報告で行い、関連する多くの来場者に周辺技術も含め直接説明を行うことが出来ました。また、来場者からの取り組みに関する意見交換や情報収集を行うことがで、今後の取り組みに有効な情報も得ることが出来ました。

 

なお、小西部長・塩原研究員の報告は、来場者・出展者からの投票による「アカデミックプラザ2022 AP賞(研究者評価部門)」を授賞しました。

(写真)開催会場

 

(写真左)ポスター展示ブース(小西部長・塩原研究員) (写真右)ポスター展示ブース(木下研究主査)

 

(写真)AP賞(研究者評価部門)受賞

平成29年度「北海道新技術・新製品開発賞」食品部門開発奨励賞受賞

当センターが技術支援を行った函館真昆布風味活用研究会の昆布たっぷりのだしパックとその製品化技術が、平成29年度北海道新技術・新製品開発賞(主催北海道)の食品部門 開発奨励賞を受賞しました。

 

(以下北海道ホームページより抜粋)

  • 制度の概要

北海道では、本道工業等の技術開発を促進し、新産業の創出や既存産業の高度化を図るため、平成10年から道内の中小企業者が開発した優れた新技術・新製品に対し北海道新技術・新製品開発賞表彰を行ってきました。これまで、食品加工や機械金属などのものづくり分野で、特色ある技術や製品を表彰しています。

 

  • 新技術・新製品の概要、特徴

地域内外の産学官連携により開発した真昆布を活用しただしパックの製品化技術を公開し、研究会として函館真昆布の地域ブランド化に取り組む

 

*****工業技術センター研究開発部応用技術支援グループ研究主査小西靖之コメント*****

本製品は、函館の真昆布の風味を最大限活用した「だしパック」の製品化技術を用いた製品です。このだしパックには、函館真昆布風味活用研究会のメンバー、北海道立工業技術センター、北海道立総合研究機構食品加工研究センター、はこだて雇用創造推進協議会に加え、静岡のだしメーカーの協力も得た広域連携で進めた各機関のノウハウが凝縮したものです。開発製品は、良質な函館真昆布を用いて全国的な販売展開を開始して、今後の販売拡大が期待される商品です。

 

(写真)受賞式の様子

函館真昆布風味活用研究会を代表して函館ひろめ堂(株)成田専務が出席

 

(写真)函館真昆布風味活用研究会6社の商品

 

(写真)昆布たっぷりのだしパック

食品開発展2009

食品の健康志向、安全性探究の専門展示会

開催日:平成21年10月14日〜16日
場  所:東京ビッグサイト

北海道バイオ産業クラスター・フォーラムと連携し、北海道経済産業局、北海道、などの関係機関とともに出展しました。この展示会には580社が 出展し、3日間で42,794名が来場しました。当財団のブースにも国内外の多数の来場者が絶え間なく訪れました。当財団は、バイオクラスターの一環とし て、ガゴメ昆布などの地域の特徴的な水産資源の高度有効利用として研究開発された新商品や活魚、鮮度保持の輸送技術、高品質な乾燥食品を展示し、当財団の ブースにも国内外の多数の来場者が絶え間なく訪れました。


財団ブースに訪れる来場者

食品の品質評価手法とデータの活用

日 時:平成21年10月23日(金)
講 師:財団法人日本食品分析センター安全性試験部試験企画課 課長 前田 浩子 氏
株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー代表取締役社長 池崎 秀和 氏
参加者:31名

(財)日本食品分析センター前田浩子氏から、賞味期限設定のための官能評価法について、試験の実施や結果の判定方法について、具体的にご講演頂きまし た。また、㈱インテリジェントセンサーテクノロジー池崎秀和氏より、味の数値化を可能とする味覚センサの概要と、マーケティングや食品開発におけるデータ の活用例についてご講演いただきました。本講義は、実践的な内容であり有意義な内容でした。


受講風景


(写真左)講師 前田浩子氏 (写真右)講師 池田秀和氏

食品開発のユニバーサルな発想と商品評価

日 時:平成21年11月10日(火)
講 師:日本介護食品協議会 事務局長 藤崎 享 氏
参加者:8名

少子高齢化の進行は、加工食品の消費者の市場の様相に変化をもたらしています。ユニバーサルデザインフード(UDF)という概念の出現は、この市場の変 化を見据えた動向です。食べるという基本的な生活行動の中にある課題を、介護食品という立場から抽出することができた有意義な意図を持った研修会が実施さ れました。

(写真左)講師 藤崎 享氏 (写真右)研修会風景

わかりやすい食品製造機器の洗浄技術の基礎

日 時:平成21年11月10日(火)
講 師:岡山県工業技術センター 研究開発部化学・新素材グループ長 福崎智司 氏
参加者:17名

次亜塩素酸を応用した食品製造機器の洗浄と殺菌技術の説明し実施例を紹介し、プロセス技術の向上を目指しました。特に、洗浄と殺菌の違いや金属や高分子 等の材質に対する効果の差という理解しづらい現象をデータと模式図での説明があり、岡山県の企業で行った実際の現場における細菌数測定や改善のスライドが あり、非常に理解しやすい研修でした。
(写真左)講師 福崎智司氏 (写真右)受講風景

食品包装資材の基礎及び最新動向と利用例

日 時:平成21年11月6日(金)
講 師:東洋製罐株式会社 千歳工場 中里誠一 氏
参加者:28 名

近年、包装材料には多様化する消費者のニーズから、高機能化・高付加価値化・コスト競争力が求められ、単に内容物の保護や保存ばかりでなく、使い勝手 (使い易さ)から廃棄性など環境配慮に至る総合的な性能が必要とされています。そこで、進化する食品包装資材について、基礎知識や最新の利用例等について 講演していただきました。

(写真左)講演風景 (写真右)受講風景

「第5回はこだて水産食品展示フェア」へ出展

6月24日、函館市豊川町の函館市水産卸売市場で「第5回はこだて水産食品展示フェア」が開催されました。この展示フェアは、函館発の水産加工品を量販 店のバイヤーなどに広く紹介することを目的として、函館市、函館特産食品工業協同組合、全国いか加工業協同組合函館支部による「はこだて水産食品展示フェア実行委員会」が主催したもので、47の企業や団体が参加し、函館地域で製造されている水産食品が一堂に集められました。
函館地域産業振興財団は、ガゴメ関連商品や高鮮度スルメイカなどの研究成果品などを展示しました。スーパー、問屋、市場関係者等多くの方々が来場し、商品の特徴やメーカーの連絡先などについての質問が寄せられ、大変盛況でした。


第5回はこだて水産食品展示フェアの様子

「食品加工管理衛生研修会」開催

近年,食料品製造事業者は衛生的で安全な食品の製造が求められ,衛生管理の向上が尚一層重要になっていることから,2月5日、6日の2日間、北海道立工 業技術センターで「食品加工管理衛生研修会」を開催しました。講師に日本細菌検査㈱代表取締役社長の戸ヶ崎 惠一氏を迎え、簡単で正確な微生物検査につい ての講義と食品衛生検査器による実習を行いました。食品加工従事者など63名が受講し、身近な課題であることから熱心に受講していました。

一般技術研修会「JAS法食品表示について−表示制度と科学的検証技術−」開催

近年、食品業界では原料の名称や産地に関する誤認表示が問題となっており、食品関連事業者は正確な表示が求められています。食品の表示制度についての理 解を深めていただくことを目的に、10月31日、北海道立工業技術センターにおいて、(独)農林水産消費安全技術センター(FAMIC)表示監視部の高嶋 康晴氏を講師として「JAS法食品表示について−表示制度と科学的検証技術−」と題した研修会を開催しました。
前半は、生鮮食品や加工食品における表記方法のガイドライン、平成20年4月に義務化となった業者間取引に関する表示制度、農林水産省における食品表示 の監視体制などを解説されました。後半は、FAMICが監視業務の中で実際に使用している遺伝子(DNA)分析や元素分析による食品原料の種や産地の判別 技術を紹介されました。本研修会には食品製造業を中心として35名が参加し、講演終了後に自社製品の表示方法についての質問などがあり、熱心に受講されていました。