機器・設備の利用
主な機器・設備
【JKA(競輪)補助事業】導入機器測定顕微鏡・顕微鏡測定データ処理装置
寸法の精密測定が簡単にできます。
測定顕微鏡は、測定物を拡大して見る顕微鏡と測定物を正確に移動するテーブルとの組み合わせからできています。基本的な測定方法は、テーブルの上に測定物を置き、測定する箇所を顕微鏡で拡大して視野の基準に合わせ、次にテーブルを移動して前回と同様に視野の基準に合わせます。このときのテーブルの移動量を読み取ることで、2点間の寸法が測定できるというものです。
測定顕微鏡 |
このように原理はきわめて簡単で、実際の操作も以下のように簡単なものです。
●ピントを合わせて測定顕微鏡の接眼レンズをのぞくと測定物の拡大像が見えるので、テーブルを移動し、測定したい箇所を視野の中心に見える基準線に合わせ、デジタル表示される座標値を読み取ります。
手元のボタンを押す簡単な操作で、その点を原点にすることもできます。
●手前にある大型丸ハンドルを回してテーブルを移動し、次の観察箇所を視野の中心に合わせます。こうして観察箇所を順に移動しながら、その点の座標値を記録することで、ミクロン単位で寸法を計ることができます。
テーブルを前後左右に移動することでX-Y平面内の寸法が測定でき、顕微鏡の鏡体を上下することでZ(高さ)方向の測定ができます。
[測定範囲] ●X方向:250mm ●Y方向:125mm ●Z方向:75mm ●重量:30Kg以内(テーブルに載せられるもの)
測定物には触らないで測定できる非接触測定なので、プラスチックなどの軟らかいものでも高精度に測定することができます。
顕微鏡測定データ処理装置 |
また、測定物に対する照明は、テーブルのガラスを通して下からもできますし、顕微鏡内を通して上からもできるので、測定物の透明、不透明に無関係に測定が可能です。
測定顕微鏡と同時に顕微鏡測定データ処理装置を使うと、いちいち座標値を記録しなくとも簡単にプリント出力することができます。また、多数の測定点間の距離や累積距離、直線の交点、交角測定や円の中心座標測定などのさまざまな応用測定やこれらの平均値、最大値、最小値、標準偏差などの統計処理も簡単に行うことができます。
このように測定顕微鏡は、短時間の説明を受ければ、どなたでも簡単にサブミクロンの測定ができる非常に便利な機器です。
本装置は、[JKA(競輪)補助事業]により導入されました。
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