機器・設備の利用
主な機器・設備【ものづくり技術支援グループ】
プリント基板加工システム
IoT機器の機能検証用途としてのプリント基板を試作できます。
プリント基板加工システム |
プリント基板加工システムは、銅箔基板を切削加工して、電子部品を実装するプリント基板を試作することができます。
本装置は、専用のソフトウェアによりドリル(穴)情報を含む配線パターンを設計後、加工操作することで、銅箔板に対して設計情報を元に最小切削幅0.1mmで切削加工し、プリント基板を試作します。
IoT機器の研究開発や利活用が進む中、端末などに対する小型・軽量化へのニーズは根強く存在します。ゆえに、電子回路部品は小型化が進み、表面実装部品も多用されることから、研究開発過程においても、ユニバーサル基板より専用のプリント基板試作の必要性が高まっています。
また、近年では導入する機器やシステムに対して、他の機器に対して許容できない妨害ノイズを与えない能力(EMI)と、与えられた電磁気環境では正常に動作する能力(EMS)を両立する能力(EMC(電磁両立性))が求められています。EMC対策では、部品配置や配線パターンの見直しにも効果があるため、場合によっては何度も基板を試作することになります。
本装置は、銅箔の両面基板を加工でき、適切なパターン設計により表面実装部品を使用することも可能です。スルーホールやレジスト処理には対応していませんが、基本的な機能検証用途などであれば、機能確認専用の基板を十数万から数十万円かけて数枚作成するよりも、安価に基板を試作することができます。
本装置は、北海道AI・IoTオープンイノベーション・プラットフォーム構築事業 (経済産業省/平成30年度補正予算[地域新成長産業創出促進事業費補助金])により令和元年度に導入されました。
補助目的であるIoT機器の開発に沿ったご活用をいただきます。
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