函館・道南では、地元の資源やオリジナルな技術を活用したユニークな企業が数多く活躍しています。
当ホームページでは、それらの企業を取材し、広く全国に向けて発信しています。
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 ↑代表取締役 大久保 由紀子さん 6次産業。農山漁村が生産（第1次産業）だけでなく、食品加工（第2次産業）、流通・販売（第3次産業）にも主体的・総合的に関わり合うことで高付加価値化を図り、活性化につなげていこうという考え方。東大の今村名誉教授が提唱した考え方で、元々は1＋2＋3＝6次産業と呼ばれていたが、単なる足し算ではなく、有機的・総合的結合を図る掛け算として再提唱されている。この6次産業を、素材本来の美味しさを味わってもらうために質のよい生産物を自ら作り、究極の安心と安全を提供したいとの思いを胸に具現化しているのが、（株）駒ヶ岳ファーム大久保の大久保由紀子社長だ。
大久保社長は、函館市で5代続く農家の出身。学校を卒業後、食品加工メーカーに勤務、商品開発のノウハウを学びながらも、素材本来の良さを活かした美味しい商品を作りたいとの思いを抱いていた。そのためには、素材として良い生産物が必要であり、良い生産物を作るには、良い畑と良い肥料が必要ということに思い至った。
一念発起した大久保社長は、酪農学園大に編入学、卒業後に家業のトマト栽培を経験した後、平成20年10月に（株）駒ヶ岳ファーム大久保を起業した。
「株式会社 駒ケ岳ファーム大久保」の場所を地図で確認できます。 |
| 創立 |
2008年10月 |
| 代表者 |
代表取締役 大久保 由紀子 |
| 住所 |
〒041-0812
北海道函館市昭和4丁目39-31（直売所) |
| TEL |
（0138）84-6395 |
| FAX |
（0138）84-6391 |
| E-mail |
komagatakefarm＠nifty.com |
| URL |
http://komagatakefarm.com/
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| 従業員 |
3名 |
| 年商 |
1,000万円 |
| 資本金 |
200万円 |
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同社は、函館市昭和4丁目に直売所とレストラン「tomatoDELI」を構える。直売所の裏手には加工所があり、原料の加工を行っている。主力はトマト、ヨーロッパ産のシシリアンルージュを使用している。トマトは繊細で、肥料や育て方により、かなり味が変わるのだという。
直売所では、トマトソースやたまねぎドレッシングに加えて、野菜も販売。「tomatoDELI」では、野菜が主役の料理を盛りつけるトマトデリプレートを提供している。
また店舗の他、ホームページからネットでの購入も可能。商品の良さを知ってもらえたリピータからの注文が多いという。ホームページには、主力製品であるトマトソースを使ったレシピの紹介に加えて、製造工程や安心・安全への取り組みが紹介されており、美味しくよいものを作りたいという大久保社長の強いこだわりがうかがえる。
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▲直売所 |
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鳥獣被害は農家共通の課題だが、同社の畑でも鹿の被害が深刻化していた。過去何度も役所に相談・依頼はしたが、どうしても後手に回ってしまうため、「自分の畑は自分で守る」とし、自ら罠の免許を取得。鹿も命あるものなのでむやみに駆除範囲を広げたりはしないが、生産物を守るための対策には力をいれているという。
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安心・安全で美味しい商品を適正価格で広く提供していくこと、限られた労力の中で品質を維持しつつ生産力と供給力を増やすこと。これらの要件をビジネスとして確立させるには相応のエネルギーが必要。
レストランでの食事で美味しさを知り、帰りがけに直売所で商品や野菜を買っていくお客さも多いという。
「自分が納得できるものができた時、人に評価してもらえた時、この仕事をしていてよかったと思う」そんな日々の喜びもエネルギーに、大久保社長の挑戦は続く。
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▲直売所の中の様子 |
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