函館・道南では、地元の資源やオリジナルな技術を活用したユニークな企業が数多く活躍しています。
当ホームページでは、それらの企業を取材し、広く全国に向けて発信しています。
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↑代表取締役 能戸 圭恵 氏
品質の高い「献上昆布」の産地として知られる函館市尾札町。能戸フーズでは、尾札部町やその近海で採れるがごめ昆布や海藻を使った各商品を取り扱っている。
「もっとがごめ昆布を知ってもらいたい、食べてもらいたい。」という思いの元、商品開発、集客のための広告運用、営業・宣伝活動までを自らで行うのが能戸フーズ(株)の能戸圭恵代表だ。
能戸代表は、尾札部町の水産加工会社(有限会社リ丁能戸水産)の跡取りとなるご主人と結婚した際、いずれ稼業を継ぐ旦那様のサポートができるのではと考え、インターネット通販に着目した。パソコン教室に通い、ネットショップ「昆布村」を立ち上げ、いくらやたらこ、松前漬けや昆布巻きなど様々な加工品の販売を行った。
ところが、2013年に様々な経緯から会社が閉鎖されてしまう。
自身が代表となり新たに会社をスタートする決意を固めた能戸代表は、これまで取り扱っていた諸経費が多くかかってしまう加工品ではなく、コストが掛かりづらい商品ラインナップへシフトすることに。別会社での下積みを1年経た後、2014年6月に能戸フーズ株式会社を設立した。
「能戸フーズ株式会社」の場所を地図で確認できます。
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▲ネットショップ「昆布村」
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だし昆布などの需要が減っていく中で、自分たちが育てて収穫した昆布を、どうしたらもっと食べてもらえるか、という思いから生まれたのが「旅する昆布シリーズ」の「NutsKo」だ。
小さく細く刻んだ昆布はそのまま食べるると美味で、おやつとして食べてもらうのに適していると思い至った。しかし昆布だけだと注目されにくいと考え、健康志向ブームで人気のナッツ類や、スーパーフードと合わせた食べ方を試行錯誤し、現在の10種類以上が混ぜ合わさった配合となった。
現在では乾燥リンゴなどが入ったバージョンも3種取り扱っている。ネットショップでの販売に留まらず、お土産店やテレビショッピングでも取り扱われ、全国から注文が入る人気商品へと成長した。
かねてから販売している「熟成がごめ昆布しょうゆ」も定期購入で人気を博している。お刺身との相性は抜群で、2016年には「日本ギフト大賞」の「北海道都道府県賞」を受賞した。
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▲旅する昆布シリーズ「NutsKo」
▲熟成がごめ昆布しょうゆ
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近年は新たに、細切り昆布と北海道産玄米のパフが入った、化学調味料不使用のスープ「KomeKo」を発売し、ネットショップや販売店で人気を博している。ネットショップは使いやすく、店頭のようにスタッフの人間味が感じられるよう常に改善を続けている。 昆布をより美味しく食べてもらえるレシピや、南茅部の観光情報を発信するブログも充実した内容だ。
「よりたくさんの方がお買い物しやすいネットショップにしたい」と話す能戸代表。これからも尾札部の海が育んだ昆布を多くの人たちに届けるため、挑戦を続けていく。
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▲玄米パフとコンブ入りスープ「KomeKo」 |
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