函館・道南では、地元の資源やオリジナルな技術を活用したユニークな企業が数多く活躍しています。
当ホームページでは、それらの企業を取材し、広く全国に向けて発信しています。
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←代表取締役 藤原 鉄弥さん
創業の原点は、父親が作っていたイカ釣り針。藤原社長の父親は、イカ釣り針の職人として昭和30年代まで活躍した存在だった。息子の鉄弥さんは、イカ釣り針職人にはならなかったものの、父が仕事の傍ら製造していた漁網用オモリの製造ノウハウを学んでおり、そこから、イカ釣り用のオモリの製造に着手したのが昭和47年(1972年)。さらに、一般の釣り用のオモリへと積極的な商品開発を続け、現在に至る。
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創立 |
1967年3月 |
代表者 |
代表取締役 藤原 鉄弥 |
住所 |
〒049-0101 北斗市追分3丁目2-7 |
TEL |
(0138)48-7788 |
FAX |
(0138)48-6677 |
E-mail |
burer@hotweb.or.jp |
URL |
http://fishing-fujiwara.com/ |
従業員 |
42名(正社員25名、パート17名) |
年商 |
4億2,000万円 |
資本金 |
2,000万円 |
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釣り用のオモリといえば、鉛色のオモリが思い浮かぶが、株式会社フジワラでは、カラーコーティングを施して従来のオモリよりも集魚効果の高いオモリの開発に成功。釣りマニアの間でも、集魚効果が抜群であるという評判をいただいているとのこと。常に新しい革新的商品開発を進めており、北海道立工業技術センター、北海道立工業試験場、北海道大学大学院水産科学研究院、室蘭工業大学との共同研究も行っている。
右図のスカリーは、2001年度グッドデザイン賞受賞製品。流体工学を取り入れ、沈降テストを何度も行ったことにより、沈降時間の短縮と巻き上げ時の抵抗軽減も実現した。
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▲カラーコティング前のオモリ
▲集魚効果の高い「スカリー(左)」と「つりがね(右)」
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工場を見せていただくと、製造工程にも数々の工夫がみられる。自動塗装装置など自動化を図り、大幅な省力化を達成。塗料のオモリへの定着をコントロールする技術を独創し、塗料のロスを減らすことで大幅なコストダウンを実現。
在庫管理がまた素晴らしい。製品の在庫管理は、目で見てわかるようにたくさん売れるものから順番にオモリを入れた箱が並ぶ。在庫管理と製造管理を同時に運用することができる画期的なアイディア。
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▲自動搬送装置
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株式会社フジワラの企業理念でもある「環境を考えた製品づくり」を体現する新製品が開発されている。近年、鉛が環境に与える影響が問題視されており、釣り用オモリの原材料である鉛に代わる材料を模索する動きが、ちらほらと見え始めてきた。
株式会社フジワラでは、いち早くこの問題に取り組み、脱鉛オモリの開発に着手している。フジワラが新たな原材料として着目したのは「鉄」。鉛が主流となる以前、釣り用オモリの原材料は鉄であった。鉄は鉛よりも比重が小さいため、性能が劣る鉛に徐々にとって替わられてきた。
そこで、フジワラは原点に立ち返り、サビない、沈降性能の優れた鉄製オモリの開発への再挑戦を開始した。
鉛フリー船釣り用オモリ"ワンダー"は、2004年度日本産業デザイン振興会の グッドデザイン賞をはじめ下記の数々の受賞に輝いた。
受賞:
・北海道新技術・新製品開発賞
・北海道グッドデザインコンペティション2004大賞
・りそな中小企業振興財団等主催:新技術・新製品賞優良賞
・北海道地方発明表彰(H17)特許庁長官奨励賞
・明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社
第2回ものづくり日本大賞 優秀賞 素形材産業技術賞
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▲流体工学に基づく形状設計
▲鉛フリー船釣り用オモリ「ワンダー」
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