頑張っている企業HP

函館・道南では、地元の資源やオリジナルな技術を活用したユニークな企業が数多く活躍しています。
当ホームページでは、それらの企業を取材し、広く全国に向けて発信しています。

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(有)日新商会 食品事業部「華隆」
20年の準備期間
社長 新関 隆
←代表取締役 新関 隆

いまや地元だけでなく、全国に知られる味と名前になった「ホッキしゅうまいの華隆」。その母体である日新商会は、昭和3年(1928年)に現在地で現社長、新関 隆さんの夫人の祖母が金物屋として開店した。

  昭和38年(1963年)に法人化し、プロパンガスをメインにした燃料店として地域に根ざした経営を続けてきた。


 平成17年(2005年)4月、現社長が上磯町(現北斗市)の特産品であるホッキを使ったしゅうまいの販売を始めた。町の「上磯駅前商店街活性化補助事業」の補助金を受けた取り組みだった。食べ物による街おこし。まったくの異業種への参入ではあったが、思いつきや付け焼き刃で始めたことではなかった。

 「しゅうまいづくりはもとはといえば私の趣味だったんですよ。もともと食べること、つくることが好きでね。おいしいものを探しては楽しんでいました。20年くらい前から、出張で東京へ行くたび、お気に入りのしゅうまいを購入してきていました。でも、北斗市の近くにはおいしいしゅうまいが見つからなかった。それなら、自分でつくってみようか。それがきっかけです。」

 いかにも嬉しそうに楽しそうに話す社長の新関隆さん。家族や仲間に試食してもらいながら、もっとおいしいものを、としゅうまいづくりにのめり込んでいったという。
創立 1963年10月
代表者 代表取締役 新関 隆
住所 〒049-0161
北斗市飯生3丁目2-12
TEL (0138)73-2136
FAX (0138)73-7964
E-mail info@karyu-hokki.com
URL http://www.karyu-hokki.com/
従業員 12名(パート含む)
資本金 300万円

店内の様子
▲店舗の外観
 
趣味が高じて本物づくり
「最初のうちは、これが商売になるとは考えていなかったけど。」
  社長とともに店を支える夫人が、すこしあきれ顔で話す。
「いつも言ってるの。もう少し商売のことも考えてほしいと。なぜって、おいしいものを作りたい一心で手間とかコストとかを度外視するところがあるんです。でも、おいしいもの、もっと良いものをつくりたいという気持ちが強いからこそ、全国から評価をいただけているのだと思いますし。」
華隆のホッキしゅうまいの特徴は、たっぷりの豚肉を使った本物を追求したベースとなるしゅうまいに、上磯の前浜特産のホッキ貝をあわせたこと。貝肉の濃厚なエキスが、豚肉のジューシーな肉汁と絶妙にからみあう。ホッキは加熱によって堅さを帯びるが、生きているうちに筋切りなどの下処理をして、ホッキ独特の弾力ある噛みごたえを残したまま、ふっくらやわらかに仕上げている。しゅうまいの上に乗った鮮やかな紅色に蒸し上がったホッキが、見た目にも美しく食欲をそそる。
2009年2月にデビューした新商品は、豚肉・ホッキ・帆立という自慢の具を、お米の粒で包んだしゅうまい。お米はやはり北斗市の名産となったお米「函館育ち ふっくりんこ」を使用し、海と山から地元産品を取り入れた商品となっており、農水省、経産省の「地域資源認定商品」にも指定されている。この「北斗しゅう米・こめの華」の「ホッキ」「帆立」には物語がある。上磯町の海の幸と大野町のお米を使い、この2町の合併により誕生した北斗市が1日も早く融合してほしいとの思いが込められているのだ。
色鮮やかなホッキしゅうまいと帆立チーズしゅうまいは華隆の主力商品
▲色鮮やかなホッキしゅうまい(写真上)と
帆立しゅうまい(写真下)

七飯町福田農園産の「王様しいたけ」を使用した、「王様しいたけしゅうまい」発売
▲七飯町福田農園産の「王様しいたけ」を使用した「王様しいたけしゅうまい」発売
 
華隆の企業理念である「海と大地と風」
北海道の海産物、北海道の農産物に風を送り込み、より北海道らしい商品の開発を考えている。
現在のしゅうまいの定番商品は「ホッキ」「帆立」「ズワイガニ」「海老」「王様しいたけ」「がごめ昆布」「肉」「トウモロコシ」だが、季節によって「ニラ玉」「紫蘇の葉入り大葉」「ゆり根」「帆立チーズ」「タコいっぱい」「長芋」「イカ」「かぼちゃ」「ウニ」などの季節ものも製造することがある。
また、北海道産豚肉と王様しいたけ、筍の餡を皮に挟んだ中華まん商品「社長の道楽肉まん」も手掛けています。
しゅうまいは全て従業員たちによる手作り
▲しゅうまいは全て従業員たちによる手作り