函館・道南では、地元の資源やオリジナルな技術を活用したユニークな企業が数多く活躍しています。
当ホームページでは、それらの企業を取材し、広く全国に向けて発信しています。
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↑取締役 中川 真吾氏
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中川氏は大学卒業後、札幌市内の病院で診療放射線技師として勤務。
生と死に向き合う日々の中で、北斗市内で5代続く農家を営んでいる両親を思い、一次産業に関わることがしたいと退職するに至る。
退職後、2015年創業の農家向け支援事業を経て2017年に株式会社ロカラを設立した。
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会社名のロカラ(LOCALER)とは英語で「地元民」もしくは「地元人」を意味する。
社名にしてしまうほど地元に熱い思いを持っている中川氏にお話を伺った。
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創立 |
2016年7月 |
代表者 |
取締役 中川真吾
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住所 |
〒041-0852 北海道函館市鍛冶1丁目14番7号 |
TEL |
(0138)83-5608 |
FAX |
(0138)83-5609 |
URL |
https://localer.co.jp/
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従業員 |
3名 |
資本金 |
150万円 |
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通販サイト「道南地元市場」の始まりは紆余曲折あった。
道南地元市場を作るきっかけとなったのは、創業当時農家さんに飛び込みで困っていることをヒアリングしていたときのこと。
ヒアリングする中で農家さんからHPやECサイトの相談をうけて支援をするも「繁忙期でサイトの更新ができない」「忙しくて全くログイン出来ない」との話が出ていた。
その現状をでどうにかできないかと考えていた中川氏。
試行錯誤の末、辿り着いた答えが「道南地元市場」というサービスだった。
道南地元市場には現在、70社を超える生産者や企業が出店している。
サイトに並ぶ商品は500種類を超えており、食材そのものから加工品、スイーツまで様々だ。
「道南に住んでいる人が道外の親族や知人に送るために購入してることも多い」という。
商品ページでは商品を羅列するのではなく、つくり手の思いや商品の価値がロカラによる丁寧な取材を経て掲載されている。
作り手の顔や思いを知ることができるため、私たち消費者は安心して購入することができる。
道南地元市場の立ち上げから数年が経ち、現在は生産者などとコラボしたオリジナル商品も売り出している。
それが「北ピクルス」だ。
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▲通販サイト「道南地元市場」
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「北ピクルス」が出来たのはとうもろこし農家から相談されたことがきっかけ。
「害鳥に摘まれてしまい『とうもろこし』として売ることが出来ない。どうにかならないか?」というものだった。
他の農家からもこういった相談をされていたこともあり、できることはないかと試行錯誤した中川氏。
これまで運営してきた道南地元市場の蓄積されたデータを元に、考えついたのがピクルス。
北ピクルスは、管理栄養士の資格を持つスタッフとともに製造と開発が行われた。
商品で使用している野菜は北海道産とうもろこし、北斗産きゅうり、栗山産玉ねぎ、厚沢部産じゃがいも、森町産南瓜、七飯町産のビーツなど多岐にわたる。
野菜以外にも果物のピクルスも製造しており、甘めに味付けされた七飯町産りんご、北斗産アロニアはスイーツ感覚で楽しめる商品だ。
商品自体に保存料や着色料は一切使用しておらず、素材本来が持つ鮮やかな彩を見た目と味で感じることができる。
瓶の中には1つだけ北海道の形に加工された人参が入っており、食べる人を驚かせる遊び心のある商品でもある。
「良質な農産物を作っていても、加工や販売まで十分手を広げる余裕がない生産者も多い」という中川氏。
現在新しい自社商品を試作開発中とのことで、「北ピクルス」を生み出したロカラがどんな商品を生み出すのか目が離せない。
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▲北ピクルス |
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ロカラではドローンを使用した空撮や動画編集の事業も行っている。
導入したのは2018年頃からで、道南地元市場がきっかけだった。
道南地元市場で使用するプロモーション映像の撮影の際、牧場や田んぼのスケール感を画面越しで伝えるために導入した。
今では道南地元市場での撮影のほか、公共事業の記録写真や建設現場の写真、企業の宣伝広告と様々な企業や消費者からの依頼を受けている。
国土交通省包括許可申請を取得しており日本全国での撮影が可能だ。
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▲ドローンで撮影された写真 (株式会社ロカラ提供) |
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「ローカルに魅力を、人々に幸せを」が今のミッションと語る中川氏。
道南地元市場を通して地元の事業者の「できない」を補い、道南を明るく魅力的に変えてきたロカラ。
これからも「地元事業者」をつないで「新たな価値」を生み出していく。
今後は道南地域をもっと魅力的に、将来的には道南を含めた北海道を魅力的に変えてく天望を見据えている。
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