頑張っている企業HP

函館・道南では、地元の資源やオリジナルな技術を活用したユニークな企業が数多く活躍しています。
当ホームページでは、それらの企業を取材し、広く全国に向けて発信しています。

函館・道南の頑張っている企業紹介ホームページ
トップページ > 海の地場産品 > (有)秋元水産
(有)秋元水産
豊富な経験と知識を「事業化」
社長の秋元 利隆氏
↑社長の秋元 利隆氏
創業者の秋元利廣氏(会長)は、昭和31年(1956年)極洋捕鯨に入社し、北洋漁業の船に乗って船内のイクラ加工に従事した。昭和54年(1979年)から4年間アラスカやカナダなどで技術指導に当たり、昭和59年(1984年)に会社勤務を退いて地元知内に戻り、奥さんが営んでいた食料品店をたたんで(有)秋元水産を設立。2012年、息子さんの利隆さんに社長を譲り会長に就任したが、まだまだ元気に活躍している。
同社では利廣さんが極洋捕鯨で長年培った加工技術を基に、徹底的に地場産の素材にこだわり、商品化を進めてきた。商品数は、イクラ、ホヤなどの瓶詰類、カズノコやツブなどの海産物を使った漬物類、ホッケやサケ、イカの加工品など20種類以上。 最近の人気商品は「北の味美海峡漬け」 。厳選した新鮮なホッキ貝・ホタテ・昆布を醤油漬けにした高級感あふれる商品だ。

「(有)秋元水産」と直売所の場所を地図で確認できます。
創立 2000年6月
代表者 社長 秋元 利隆
住所 【本社】
〒049-1104
上磯郡知内町字涌元101-2

【直売所】
〒049-1103
上磯郡知内町字重内31
TEL (01392)5-5208
FAX (01392)5-5600
従業員 工場6名、店6名
年商 1億円
資本金 500万円
 
無添加にこだわった商品作り
中でも、最近の人気商品は鮭の味噌漬けとピリ辛タコ。そして「チャンチャン焼」。「チャンチャン焼」は北海道のユニークな郷土料理が手軽に試せると評判。自家製の味噌に漬けこんだ鮭が格別の味わいだ。
「北のサブちゃん漬」は知内町出身の演歌の大スター北島三郎にちなみ、松前漬をベースに数の子、ツブを混ぜ加え、ワサビ味をきかせた北海の珍味。「北のハイハイ漬」は昆布、数の子、帆立、身欠にしん、いくら、という豪華な原料を醤油漬けにして、ピリッとワサビ味で旨みを出した。いずれも、ご飯にも酒の肴にも合う一品である。
忘れてはならないのが「醤油いくら」で、“いくら丼にすると最高”との評価を受けている。実際に、加工場での製造工程を拝見させてもらった。清潔感のある工場の中、上質の鮭からとれたイクラを塩水で丁寧に洗い、独自の醤油で味付け。醤油の配分や混ぜ方は長年の経験によるもので、丹念にかき混ぜては醤油を足していく。20分ほどで味付けは完了し、あとはまろやかな味に仕上げるために、1日寝かせることが秋元水産の特色。この「醤油いくら」は全くの無添加だが、賞味期限は冷蔵45日。冷凍では90日もあるというから驚きである。「お客様に支えられてきた」とも秋元さんは語る。夏なら少し濃く、冬なら若干甘口に、時期によって微妙に味を変えていく工夫もまた秋元水産を愛するお客様からの感想がヒントになったという。
赤魚のみりん漬けの製造工程も見せてもらった。赤魚は南米から中国を経由してきているというから驚きだ。赤魚をみりんから出し、小骨を手作業で取り出す。その後、真空パックに包装し出荷されるという。こちらも無添加で、安全性、品質ともに極めて高いものであることが実感できる。
直営店を開設、さらなる販路を拡大へ
現在は製造を主に社長の利隆氏、販売を会長の利廣氏が担当。
2008年に開設した国道沿いの直営販売所はドライブ客への直販に加えてFAXや電話などでの注文にも対応。そうした遠方からの注文が最近目立って増えているという。鍛えられた味はいまや全国のファンにしっかり支えられている。
チャンチャン焼
▲最近の人気商品は「チャンチャン焼」

定番売れ筋「醤油いくら」
▲定番売れ筋「醤油いくら」

実際にイクラを洗う秋元社長
▲みりん漬け製造

直営販売所に並ぶ多彩な商品
▲直営販売所に並ぶ多彩な商品